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東海大学

2021年度 入試概要

一般選抜

募集人員60名

試験科目・時間・配点

1次試験外国語(70分・100点)
コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ
数学(70分・100点)
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(「数列」「ベクトル」)
理科(70分・100点)
以下のうちから1科目選択
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物
2次試験小論文(45分・500字以内)
面接(一人10~20分程度)

大学入学共通テスト利用選抜

募集人員10名(別途、神奈川県地域枠5名、静岡県地域枠3名を募集)

試験科目・時間・配点

1次試験
(大学入学共通テスト)
外国語(200点)
「英語【リーディング】【リスニング】」
※リーディング(100点満点)を160点満点に、リスニング(100点満点)を40点満点に換算して算出されます。
数学(200点)
「数学Ⅰ・数学A」「数学Ⅱ・数学B」
理科(200点)
「物理」「化学」「生物」から2科目選択
2次試験小論文(45分・500字以内)
面接(一人10~20分程度)

過年度入試結果

一般選抜

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

年度募集人数志願者数受験者数
A
2次試験

倍率
A/B

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
2011502,7452,272552177312817.8
<1,842><1,482><37><41><78><19.0>
(903)(790)(18)(32)(50)(15.8)
 
年度募集人数志願者数受験者数
A

1次試験合格者数

2次試験

倍率
A/B

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
2012633,0502,683350631885011323.7
<2,003><1,744><245><43><24><67><26.0>
(1,047)(939)(105)(20)(26)(46)(20.4)
2013604,4593,762367651874511034.2
<2,866><2,399><239><39><22><61><39.3>
(1,593)(1,363)(128)(26)(23)(49)(27.8)
2014704,9804,411441722235813033.9
<3,128><2,730><283><50><33><83><32.9>
(1,852)(1,681)(158)(22)(25)(47)(35.8)
2015705,2094,864392732217414733.1
2016635,3984,989337731577014334.9
2017605,9285,07139266非公表77369.5
2018654,7484,03739182非公表4312532.3
2019604,9614,15038788非公表6215027.7
2020603,6593,20533992非公表4713923.1

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
201150314712839.124.236.7100.0
<29><15><34><78><37.2><19.2><43.6><100.0>
(21)(16)(13)(50)(42.0)(32.0)(26.0)(100.0)
201240304311335.426.638.1100.0
<21><16><30><67><31.3><23.9><44.8><100.0>
(19)(14)(13)(46)(41.3)(30.4)(28.3)(100.0)
201333314611030.028.241.8100.0
<20><13><28><61><32.8><21.3><45.9><100.0>
(13)(18)(18)(49)(26.5)(36.7)(36.7)(100.0)
2014非公表非公表
2015非公表非公表
2016非公表非公表
2017非公表非公表
2018非公表非公表
2019非公表非公表
2020非公表非公表

合格者最低点

年度合格者最低得点率備考
201174% 
201267% 
201367% 
201473% 
201581% 
201684% 
201784% 
201882% 
2019非公表 
2020非公表 

大学入学共通テスト利用選抜

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

 
年度募集人数志願者数受験者数
A

1次試験合格者数

2次試験

倍率
A/B

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
2016(前期)1087286212230003028.7
2016(後期)若干名44432550058.6
2017(前期)108308191878900899.2
2017(後期)若干名989870300332.7
2018(前期)101,1241,10914024非公表204425.2
2018(後期)若干名23239200211.5
2019101,1641,14415231非公表144525.4
20201090388811825非公表255017.8

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
2016(前期)非公表非公表
2016(後期)非公表非公表
2017(前期)非公表非公表
2017(後期)非公表非公表
2018(前期)非公表非公表
2018(後期)非公表非公表
2019非公表非公表
2020非公表非公表

合格者最低点

年度1次/2次合格者最低点
A
満点
B
得点率
A/B
備考
2016(前期)1次非公表650 
2次非公表650 
2016(後期)1次非公表650 
2次非公表650 
2017(前期)1次非公表650 
2次非公表650 
2017(後期)1次非公表650 
2次非公表650 
2018(前期)1次非公表650 
2次非公表650 
2018(後期)1次非公表650 
2次非公表650 
20191次非公表650 
2次非公表650 
20201次非公表650 
2次非公表650 

一般選抜の傾向と対策

1 英語

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1読解同意表現、内容説明、内容真偽
2文法・語彙空所補充
3文法・語彙同意表現
4会話文内容説明、同意表現、内容真偽
5読解文整序
6読解図表の読み取り(空所補充)
7読解英文和訳
8英作文和文英訳
2019年度
大問番号項目内容
1読解同意表現、空所補充、内容説明、主題、内容真偽
2文法・語彙空所補充
3文法・語彙同意表現
4会話文内容説明、内容真偽
5読解文整序
6読解図表の読み取り(空所補充)
7読解英文和訳
8英作文和文英訳
2018年度
大問番号項目内容
1読解同意表現、空所補充、内容説明、主題、内容真偽
2文法・語彙空所補充
3文法・語彙同意表現
4会話文内容説明
5読解文整序
6読解図表の読み取り(空所補充)
7読解英文和訳
8英作文和文英訳
2017年度
大問番号項目内容
1読解空所補充、同意表現、内容説明、内容真偽、テーマ
2文法・語彙空所補充
3文法・語彙同意表現
4会話文内容説明、同意表現、内容真偽
5読解文整序
6読解図表の読み取り(空所補充)
7読解英文和訳
8英作文和文英訳
2016年度
大問番号項目内容
1読解空所補充、内容説明、段落のテーマ、テーマ、内容真偽
2文法・語彙空所補充
3文法・語彙同意表現
4会話文内容説明、同意表現
5読解文整序
6読解図表の読み取り(空所補充)
7読解英文和訳
8英作文和文英訳

B 傾向

マーク式と記述式の併用で、大問1~6がマーク式、大問7・8が記述式となっている。大問の数・内容・形式・構成は2011年度以降一定している。

大問1は480~600語程度の長文総合問題であり、内容一致・不一致、指示語、同意、空所補充、パラグラフ要約、タイトル等が問われている。また、内容は医系・科学系のものが多い。大問2は文中の空所語句補充問題で文法・語法・特殊構文が問われている。大問3は文中の下線部の同意表現が問われている。大問4は会話文(2つ)についての内容説明・内容一致問題である。大問5は文整序で、大問6はグラフの読み取りを前提に関連する文章の中にある空所を補充する問題である。大問7は短い文章中にある下線部の和訳、大問8は短い日本語または英語の文章中にある日本文(下線部)の英訳である。

C 対策

試験時間70分に対して大問が8題もあり分量で圧倒されがちだが、大問2・大問3で近年は高度な知識を問われる場合があるものの、長文の内容や設問は標準的であり、時間配分さえ間違わなければ対応は難しくない。差がつくのは最後の大問7(下線部和訳)、大問8(和文英訳)である。よって他の大問で点を落とすことなく、最後の大問2題にどこまで時間とエネルギーを費やせるかで勝負が決まる。

下線部和訳ではしっかりと準備しておけば文構造をとるのはさほど難しくはない。ただ、ポイントをもれなく解答に反映させて点を落とさないよう神経を使う必要がある。和文英訳も論点を落とさないことが必要である。骨太の文構造を作ったうえで抜けのないように単語を肉付けしていこう。

他の大問では、大問5の文整序に特に注意しよう。解法さえわかれば即答できる問もあるので、演習を積んで解法を習得しておこう。大問6のグラフの読み取りはセンター試験・英語(筆記)第4問等で類題の演習をしておくとよい。

総じて、大問1~6は知識・技術をしっかりと身につけさえすれば解けないものはない。実戦演習を多くこなしてスピードと確実性を上げていくことが大切である。

2 数学

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1小問6問(1)放物線と2次不等式
(2)外接する2円
(3)三角関数の値、加法定理
(4)3次式の因数分解
(5)約数と倍数
(6)微分係数の定義と定積分
2小問3問(1)2次方程式と定積分
(2)不等式と領域、定積分と面積、領域と\(x+y\)の値域
(3)不等式と領域と\(x+y\)の値域
3確率一列に並んでいる人が試行によって移動して、座る順序を変える確率
2019年度
大問番号項目内容
1小問5問(1)極限の計算
(2)円に内接する四角形の面積
(3)階乗の和
(4)ベクトルと空間図形
(5)箱ひげ図
2微・積分法2曲線とその共通接線により囲まれる図形の面積
3複素数平面、確率ド・モドアブルの定理、複素数が正の実数となる条件、独立反復試行の確率
2018年度
大問番号項目内容
1小問4問(1)条件付き確率
(2)曲線の長さ
(3)正の約数の逆数の総和
(4)対数方程式
2場合の数、数列積み木の積み上げ方の総数、漸化式
3複素数平面、極限ド・モアブルの定理、数列の和、はさみうちの原理
2017年度
大問番号項目内容
1小問8問(1)無理数の計算
(2)2次関数の最小
(3)1680の約数の和
(4)置換積分
(5)空間ベクトルの計算
(6)円と交わる直線
(7)二項定理と数列の和
(8)放物線の準線
2確率三角関数、条件を満たす確率
3数列と極限三角形と数列、無限等比級数
2016年度
大問番号項目内容
1小問4問(1)指数方程式
(2)ベクトルの内積計算
(3)玉を取り出す確率
(4)整数の個数
2微・積分法媒介変数表示された曲線における最大・最小、曲線の長さ
3式と証明、極限整式の係数決定、関数の極限

B 傾向

出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲで、数Bは数列とベクトルである。大問1は年によって異なり、3つから8つの小問で構成されている。ベクトルと数列、微分・積分からの出題が目立つ。また、確率もよく出題されている。出題形式は該当する答を空所に埋めていく空所補充式である。問題文には「空欄を埋めなさい」と書かれてあるので、どう答えればいいのか、どこまで計算すればいいのか迷う可能性もある。

大問1の小問集合については教科書の章末問題のレベルを越えていないが、他の2題についてはそうはなっていない。特に、場合の数・確率や微分・積分絡みの問題は時間を要する内容で完答が難しいことが多い。空所補充といっても、途中の計算もしっかりやらないと正解は得られない。

なお、2017、2018年度にかけて、難化傾向が続いていたが、2019年度からやや易化が見られ、2020年度も踏襲されていている。小問集合の小問の数が年によって多少異なる。

C 対策

まずは、教科書の内容を、教科書傍用問題集などを利用してしっかりと理解しよう。問題の誘導に乗って問題を解くことや具体例から一般化することなどを意識して練習するのがよい。例えば、河合出版「チョイス新標準問題集」、Z会出版「チェック&リピート」、正高社「タイプわけによるNEW数学ⅠAⅡB」などを利用して学力をつける。

東海大学の数学は解答を記入するだけであるが、70分という試験時間は十分余裕のある時間であるとは決して言えない。正確でスピーディな計算を行うことができるようになることが重要である。時間をかけて解けてもあまり意味がない。また、誘導の意図を短時間に察知することも必要である。

さらには、学研「数学ⅠAⅡB問題総演習」、数研出版「オリジナル・スタンダード数学演習Ⅲ」などがお薦めである。また、問題に特徴があるので過去問の検討は絶対に怠ってはならない。3~5年分くらいの問題を見ておくべきであろう。

難化から易化になりつつあると言っても、時間的にかなり厳しいことを念頭に置いて、しっかり対策を立てるべきである。ただし、2019、2020年度のレベルを意識しておけばよいであろう。

3 物理

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1力学万有引力・衛星の周期とその条件
2電磁気磁場中の導体棒にはたらく力・誘導起電力
3熱力学熱気球・上空でのつり合いの条件
4原子ウランのα崩壊・ベリリウムとヘリウムの核反応
2019年度
大問番号項目内容
1力学円運動
2力学ばねによる単振動と運動量保存・エネルギー保存
3熱力学容器とシリンダー容器内の気体の混合と状態変化
4原子ボーアの水素原子モデル
2018年度
大問番号項目内容
1電磁気抵抗とコイルの直列交流回路
2力学・波動万有引力による等速円運動・光のドップラー効果
3原子ブラッグ反射
4波動水面波の屈折と干渉
2017年度
大問番号項目内容
1力学滑らかに動く台上の水平ばね振り子
2電磁気コンデンサーの接続と交流回路
3熱力学熱サイクルと熱効率
4原子光電効果
2016年度
大問番号項目内容
1波動2つの凸レンズによる像
2原子ボーアの水素原子モデル
3力学滑らかな面上での円筒と小球の衝突
4電磁気多数の点電荷による静電エネルギー

B 傾向

出題範囲は、「物理基礎・物理」。原子分野を含む全単元から出題されている。例年、大問4題で構成されていて、そのうち2題が記述式、残り2題がマーク方式である。

2020年度入試の概要は次のとおりである。大問1は「力学」で記述。万有引力の問題で、衛星が地球の自転を追い抜く周期を題材としている。大問2は「電磁気」で空欄補充。レール上を運動する導体棒の誘導起電力などを問うもの。大問3は「熱力学」でマーク。熱気球が浮揚する条件や一定の条件下における静止条件など。大問4は「原子」でマーク。ウランのα崩壊に伴っておこる原子の変化や、ベリリウムとヘリウムが核反応を起こす仕組みについて問う問題。いずれの問題も難解なものはなく、標準的なレベルである。力学・電磁気・原子についてはほぼ必出、波動については過去2年続けて出題がないので要注意である。

C 対策

理科は1科目選択で受験できるので、化学・生物・物理の中で一番得意な科目での戦いとなる。よって高得点勝負となる。複数の科目を勉強している人は、好き嫌いではなく、安定して得点できている教科を選択すること。

いずれの単元も高度な問題はなく、問題集で見かけるものが殆どである。よってその対策も一般的な問題集でこつこつと練習することに尽きる。高校で使用する副教材(セミナー物理など)は問題数が多く、良問が集められているのでお勧めである。一般に市販されている「良問の風」や「良問問題集」、上級問題の練習ならば「標準問題精講」、基本からの練習ならば「基礎問題精講」などいろいろあるが、いずれの場合も中途半端な使い方をしない、つまりきちんと全問練習し、できなかった問題は必ず復習し、後日再び解いてみるなど,効果的な使い方をすることが肝要である。高校の副教材はつまみ食い状態になりがちだが、是非全問きちんと練習して欲しい。

4 化学

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1理論・無機分子間力と極性
2理論・無機マグネシウムの結晶構造と性質
3理論溶存酸素の定量
4理論二酸化炭素と一酸化炭素の化学平衡
5有機ナフサの熱分解生成物と反応
6理論・有機凝固点降下、高機能性高分子
2019年度
大問番号項目内容
1理論・無機ケイ素の結晶構造とその性質
2理論・無機塩素の製法と次亜塩素酸ナトリウムの平衡
3理論炭酸カルシウムの分解反応の平衡
4理論燃料電池
5理論・有機芳香族化合物の反応
6理論・無機プロパンの燃焼熱、イオン化傾向、コロイド
2018年度
大問番号項目内容
1理論・無機周期表と電子配置、NaとMgの比較、リン
2理論・無機オストワルト法、生成熱、ルシャトリエの原理
3無機・理論COD、酸化還元反応
4有機・理論炭水化物、糖質、再生繊維・半合成繊維
5理論・有機体心立方格子、充填率、理想気体と実在気体、水酸化物沈殿の溶解、元素分析
2017年度
大問番号項目内容
1理論・無機銅の電解精錬
2理論中和熱、溶解熱、生成熱
3無機・理論カルシウム化合物の性質と反応
4有機・理論芳香族化合物の合成反応、医薬品
5理論・有機蛍石型結晶格子、密度、ビニロン合成反応
2016年度
大問番号項目内容
1理論・有機アルコール、エステル、油脂
2理論塩化セシウム結晶格子、ボルン・ハーバーサイクル
3無機気体発生反応、温暖化ガス
4理論H2+I2⇄2HIの化学平衡、反応速度
5有機・理論グリシン、ヘンリーの法則、溶解度積

B 傾向

全問記述式で問題量はやや多めである。主に標準的で見たことのあるような問題で構成されているため、高得点を狙えるが、得点は偏差値換算されるため、ライバルに差をつけるためには満点近くを狙いたい。近年、理論計算中心の出題になっており、無機・有機は大問1題程度しか出題されない。理論分野全範囲から万遍なく出題されているので、苦手分野を残したまま試験会場に行くことがないように。計算は有効数字で答える問題であり、面倒な数値計算が多い。公式は正確に覚えて、普段から電卓を使わずに四則演算を練習しておかないと、本番で相当な時間を計算に費やしてしまい、70分といえども時間が足りなくなってしまう。有機も構造決定と計算問題がほとんどである。異性体数を数える問題は頻出。構造式を書かせる構造決定問題も出題されるため、名称を暗記するのではなく構造式ベースでの化学変化の理解が必要である。

2020年度も例年通り理論化学の計算中心の出題であった。大問1は分子間力と極性に関する問題において双極子モーメントが出題された。予備知識がなくても解ける様に問題文中に解説が書かれているが難しく感じた受験生もいたかもしれない。この様に私立医大入試では高校化学では扱わない様な事柄を説明文付き出題することは東海大学に限らずよく見られる。一見難しく見えるが問題文をよく読み今まで勉強した事柄をもとに考えていけば解けるように作られているので、日頃から考える訓練をしておきたい。大問3は溶存酸素の定量に関する出題であったが、操作1と2の反応はあまり見たことがない受験生の方が多いと思われる。しかし、このような問題も説明を読んでいけば解けるように作られているので焦らず対処したい。ちなみに操作3の反応式は頻出なので書けるようにしておこう。大問4は気体の化学平衡に関する題材としてはよく見かける問題であった。温度を保っているので平衡定数が変わらないのだが、圧力、体積、物質量が変化するので式が立てづらく試験場でかなり時間を使ってしまった受験生も多かったのではないだろうか。このように中盤で解きにくい問題が出てくこともあるのでそのような場合は一旦飛ばして次の問題に移るのも良いだろう。全体的に時間のかかる計算問題が多く、一部やや難しい問題も含まれているため時間内に完答するのは年々難しくなってきている。また大問1のような新傾向の問題も出題されるようになっているので今後も注意が必要である。

C 対策

理論分野を極めること。「化学重要問題集」(数研出版)の理論分野と有機分野を2~3周してから、理論分野に関しては「化学の新演習」(三省堂)の星1つと2つを中心に演習しておこう。計算式のみを書いてがむしゃらに計算を繰り返していても実力は身につかない。問題文で与えられた情報は図にして整理し、特に気体と溶液の分野では条件・状態が変わるごとに図を描く。未知数は文字で置き、「酸素においてPV=nRTを用いて~」などと一言ことわりを入れてから数値を代入して計算する。図表や、そこに書き入れる数値は毎回同じレイアウトを意識するように。解答はすべてノートに記入し保存して、類題演習を行う際の参考ノートとして活用しよう。割り算・掛け算の筆算は計算用紙に書くようにして、このノートには記入しないように。有機分野では元素分析、けん化価・ヨウ素価の計算はもちろん、異性体数を正確に数えられるよう、自己流で構わないので、重複・漏れの出ない数え方を確立する。他の大学と試験時間が異なるため、試験時間を計って過去問を解く練習は欠かせない。また近年は一般的な問題集では取り扱われていない新傾向の問題も出題されるようになってきているので対策が必要である。聖マリアンナ医科大学や帝京大学のように新傾向の問題を出す大学の過去問演習は考える力をつけるのに最適であろう。

5 生物

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1進化、体内環境、系統と分類地球環境の変化、地質時代、腎臓、生物の分類、窒素排出物の変化
2動物の反応、体内環境にまつわる小問集合筋収縮、反射、神経系、視覚、血液凝固、ホルモン、循環系、血液型の遺伝(計算)
3動物と反応筋肉の仕組み、滑り説、筋肉の代謝(計算)
4遺伝情報遺伝子の発現調節
5生殖と発生、生態系減数分裂、性決定、生殖法、個体群と生物群集
2019年度
大問番号項目内容
1体内環境体液の循環、ホルモン
2生殖・発生スイートピーの遺伝、組換え価、自家受粉
3生殖・発生、遺伝情報単細胞生物と多細胞生物、細胞群体
4代謝ヒルの実験、ベンソンの実験、カルビン・ベンソンの実験
5細胞グルコース輸送体、ナトリウムポンプ
2018年度
大問番号項目内容
1体内環境血液循環、左心室内圧-容量曲線(計算)
2細胞、代謝細胞分画法、ミトコンドリアの酸素消費実験(計算)
3生殖・発生受精、卵割と体細胞分裂、DNA量の変化
4生殖・発生、進化・系統減数分裂、SRY遺伝子、連鎖と組換え、集団遺伝(計算)
5遺伝情報、体内環境RNA干渉、血液凝固、遺伝子ノックダウン免疫
2017年度
大問番号項目内容
1代謝酵母菌の代謝
2代謝酵素反応、ビタミンの作用
3体内環境胃液分泌の調整
4動物の反応動物の学習行動
5遺伝情報マウスの遺伝、トランスジェニック動物
2016年度
大問番号項目内容
1遺伝情報ヒトゲノムの遺伝子数、PCR法、電気泳動
2動物の反応神経筋標本を用いた筋収縮、収縮曲線
3体内環境肝臓の構造と働き
4体内環境生体防御、アナフィラキシー
5生態個体群の種内・種間関係に関する用語

B 傾向

記述式。例年通り大問5題構成。計算問題、描図、実験考察もふんだんに含まれ、加えて空欄補充問題、文章選択問題、論述問題が出題されている為、分量が非常に多い。2020年度は大問2が小問集合のような問題で標準的な問題であったので、是非とも完答したい。計算問題も基本問題とまではいかないが、発展的な入試問題集には類似した問題があるので、是非解けて欲しい。一方で考察問題に解きづらい問題も含まれていたため、難易度は例年通りと言えるだろう。当問題は二日目の問題だが、一日目よりは解きやすい問題であったため、75%解けていると望ましい。

70分と、他の私大に比べると時間は長いが、問題、解答の多様さを考えるとギリギリであると考えられる。基本的な問題をいかに迅速かつ正確に解き、実験考察問題に時間を回せるかがカギになるだろう。作図問題も頻出であるので、過去問を解いて形式に慣れておくことも重要である。

内容としては、代謝、体内環境、遺伝情報などが頻出分野であるが、2020年度は2年ぶりに進化から出題され、過去には生態系が出題される等、満遍なく学習することが大事である。私大医学部の中では、生物の問題の難易度の高い部類に入るので、第一志望の場合はじっくりと戦略を立てることが重要であろう。

C 対策

まずは小問集合の大問2の完答を目指すためにも、基本~標準的な問題は決して落とさないように教科書や図説に出てくる基本的な用語は教科書を読んでまとめておくとよい。一つの用語に関して色々な方向からまとめていく方が、応用力がつきやすい。他の分野との関連性を意識すること以外に、描図対策にグラフや模式図を書き出し、視覚を用いた学習も心がけよう。定義は単語を見た瞬間、瞬時に頭に思い浮かぶくらいまでにレベルアップしていってほしい。複雑な仕組みを理解するには自分で手を動かしサブノートを作ることも効果的である。

共通テスト導入の影響か、架空の人物のやり取りを題材とした問題も大問5に出題された。今後このような問題も増えてくるかもしれないので思考テストの問題を解いてみるのも一考だ。とはいえ、考察問題は最新の研究テーマを取り扱った内容から出題されることが多く、設問のレベルも全体的に高いと言える。過去の問題は今よりもさらに専門性に富んでいたので格好の演習になるだろう。旧帝大、山形大などの過去問を最初は時間制限を求めずしっかりと理解し、実験内容の全貌を把握できるようにしよう。

小論文・面接

1 小論文

  • 例年、絵や写真を見たり、詩などを読んだりした上で、設問に対する自分の考え等を記述する問題が出題されています。
  • 制限時間は30分で字数は500字です。

絵や写真などの例

  • エドヴァルド・ムンクの「叫び」
  • ヨハンス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」
  • 故スティーブ・ジョブズ氏のスピーチの締めくくりのフレーズ
  • 医師が子供を診察している写真
  • 小説「赤毛のアン」からの一節
  • 受精卵の分割の様子の写真
  • 谷川俊太郎の「黄金の魚」というタイトルの詩と挿絵
  • 八木重吉の詩
  • 2018年5月6日東京新聞社説
  • 2019年5月11日 日本経済新聞 中野香織「モードは語る」

2 面接

面接の形態個人面接(面接官2人に対し受験生1人)
面接時間10~15分
質問例東海大学を志望する理由
医師を志望する理由
自分の長所と短所
自分が医師に向いていると思うところは何か
クラブ活動やボランティア活動について(苦労したこと等)
友人について
尊敬する人物
医師を志すにあたって影響を与えた人物
最近の医療関係のニュースで気になるもの
趣味
理想の医師像
医師に必要な資質とは
併願校や昨年度の受験校について
入学後にしたいこと
浪人して得たもの

学納金等

学納金

6年間計35,000,000円
項目初年度次年度以降(毎年度)
入学金1,000,000円 
授業料2,148,000円2,148,000円
教育運営費632,000円632,000円
施設設備費2,100,000円2,100,000円
教育充実費520,000円840,000円
合計6,400,000円5,720,000円

諸会費等

6年間計306,200円
項目初年度2~4年次5~6年次
学園費41,000円38,000円32,000円
学生会費6,000円3,000円3,000円
学生健康保険互助組合費18,200円  
保護者会費8,000円8,000円8,000円
合計
73,200円49,000円43,000円

医師国家試験合格者数及び合格率

総数新卒既卒
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
第115回(2021年3月16日発表)12812110687.6%1161099889.9%1212866.7%
第114回(2020年3月16日発表)13012110990.1%1121039693.2%18181372.2%
第113回(2019年3月18日発表)13913811986.2%11911810689.8%20201365.0%
第112回(2018年3月19日発表)13213011084.6%1111099284.4%21211885.7%
第111回(2017年3月17日発表)1131119081.1%98968386.5%1515746.7%
第110回(2016年3月18日発表)13212210787.7%1161079891.6%1615960.0%