• プロ講師・現役東大生による完全個人指導塾&家庭教師派遣

受験や学習に関するお悩み、まずはご相談ください。(年中無休)フリーダイヤル 0120-3150-549:00~22:00[月~土曜日]
9:00~18:00[日曜日]

日本医科大学

2022年度 入試概要

一般選抜(前期)

募集人員75名

試験科目・時間・配点

1次試験外国語(90分・300点)
コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ
数学(90分・300点)
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(「ベクトル」「数列」)
理科(120分・400点)
以下のうちから2科目選択
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物
2次試験小論文(60分)
面接

一般選抜(後期)

募集人員14名

試験科目・時間・配点

1次試験外国語(90分・300点)
コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ
数学(90分・300点)
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(「ベクトル」「数列」)
理科(120分・400点)
以下のうちから2科目選択
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物
2次試験小論文(60分)
面接

一般選抜(後期)「大学入学共通テスト(国語)併用」

募集人員10名

試験科目・時間・配点

大学入学共通テスト国語(200点)
「国語」(近代以降の文章及び古典(古文、漢文))
1次試験外国語(90分・300点)
コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ
数学(90分・300点)
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(「ベクトル」「数列」)
理科(120分・400点)
以下のうちから2科目選択
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物
2次試験小論文(60分)
面接

過年度入試結果

一般選抜(前期)

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

年度募集人数志願者数受験者数
A

1次試験合格者数

2次試験

倍率
A/①

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
2021811,8861,715350169145非公表非公表10.1
<1,151><1,045><213><85><101><12.2>
(735)(567)(137)(84)(44)(6.8)
2020812,1291,880352161166非公表非公表11.7
<1,345><1,180><238><107><111><11.0>
(784)(700)(114)(54)(55)(13.0)
2019902,2872,173331160148非公表非公表13.6
<1,431><1,369><214><97><98><14.1>
(856)(804)(117)(63)(50)(12.8)
20181002,6672,541289101172非公表非公表25.2
<1,707><1,625><196><71><113><22.9>
(960)(916)(93)(30)(82)(25.4)
20171002,2002,096334100211非公表非公表21.0
<1,416><1,335><218><70><129><19.1>
(784)(761)(116)(30)(82)(25.4)

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
2021非公表非公表
2020非公表非公表
2019非公表非公表
2018非公表非公表
2017非公表非公表

合格者最低点

年度1次/2次合格者最低点
A
満点
B
得点率
A/B
備考
20211次非公表1,000 
2次非公表1,000 
20201次非公表1,000 
2次非公表1,000 
20191次非公表1,000 
2次非公表1,000 
20181次非公表1,000 
2次非公表1,000 
20171次非公表1,000 
2次非公表1,000 

一般選抜(後期)

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

年度募集人数志願者数受験者数
A

1次試験合格者数

2次試験

倍率
A/①

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
2021171,0689801702879非公表非公表35.0
<637><567><103><11><41><51.5>
(449)(413)(67)(15)(38)(27.5)
2020171,2011,1051863484非公表非公表32.5
<709><648><104><15><40><43.2>
(492)(457)(82)(19)(44)(24.1)
2019211,3751,2311582585非公表非公表49.2
<801><710><95><15><44><47.3>
(574)(521)(63)(10)(41)(52.1)
2018211,2651,1311412153非公表非公表53.9
<786><695><80><11><26><63.2>
(479)(436)(61)(10)(27)(43.6)
2017181,1891,0301501860非公表非公表57.2
<734><625><63><11><33><56.8>
(455)(405)(87)(7)(27)(57.9)

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
2021非公表非公表
2020非公表非公表
2019非公表非公表
2018非公表非公表
2017非公表非公表

合格者最低点

年度1次/2次合格者最低点
A
満点
B
得点率
A/B
備考
20211次非公表1,000 
2次非公表1,000 
20201次非公表1,000 
2次非公表1,000 
20191次非公表1,000 
2次非公表1,000 
20181次非公表1,000 
2次非公表1,000 
20171次非公表1,000 
2次非公表1,000 

一般選抜(後期)「大学入学共通テスト(国語)併用」

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

年度募集人数志願者数受験者数
A

1次試験合格者数

2次試験

倍率
A/①

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
202110231205701030非公表非公表20.5
<124><105><37><3><15><35.0>
(107)(100)(33)(7)(15)(14.3)
202010364345811634非公表非公表21.6
<193><181><39><6><14><30.2>
(171)(164)(42)(10)(20)(16.4)
201910534497801333非公表非公表38.2
<285><265><48><6><18><44.2>
(249)(232)(32)(7)(15)(33.1)

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
2021非公表非公表
2020非公表非公表
2019非公表非公表

合格者最低点

年度1次/2次合格者最低点
A
満点
B
得点率
A/B
備考
20211次非公表1,200 
2次非公表1,200 
20201次非公表1,200 
2次非公表1,200 
20191次非公表1,200 
2次非公表1,200 

一般選抜の傾向と対策

1 英語

A 出題内容<前期>

2020年度
大問番号項目内容
1読解内容説明、語句説明、英文和訳、内容真偽
2英作文自由英作文
3読解空所補充、誤り訂正
4発音
文法・語彙
発音・アクセント
語句の意味
5読解英問:内容説明、同意表現、指示語、欠文補充、内容真偽
2019年度
大問番号項目内容
1発音
文法・語彙
発音・アクセント
2文の共通語補充、空所補充
2読解英問:空所補充、同意表現、内容真偽、内容説明
3英作文自由英作文
4読解語句整序、空所補充、内容真偽
2018年度
大問番号項目内容
1文法・語彙
発音
品詞
発音・アクセント
2読解英問:空所補充、同一用法、同意表現、内容真偽、内容説明、欠文補充、テーマ
3読解語句整序、内容説明、内容真偽
4読解空所補充、誤り指摘
5英作文自由英作文
2017年度
大問番号項目内容
1読解空所補充、同意表現、英文和訳、内容説明、内容真偽
2英作文自由英作文
3読解空所補充、同一用法、内容真偽、発音・アクセント
4読解英問:内容説明、同意表現、空所補充
2016年度
大問番号項目内容
1読解空所補充、内容説明、要約、欠文補充、同意表現、発音・アクセント
2読解、英作文空所補充、同一用法、内容説明、語句整序、英文和訳、自由英作文
3読解英問:内容説明、同意表現、内容真偽

B 傾向

2017年度から記述式とマーク式の併用型になり、2018年度以降は、ほぼ同じ大問の構成が続いている。従来、前半がマーク式、後半が記述式だったが、2020年には、前半が記述式、後半がマーク式となった。

記述問題では、長文総合問題が1~2題、出題されている。マーク式の長文総合問題は、設問文も英語である。近年の長文の内容は、医系・科学系のものが多いが、文化的・社会的な内容で抽象的なものが出題されることもある。小問では動詞の語形変化も含んだ空所語補充問題が、例年問われている。他の小問の形式は各種にわたり、空所補充、文挿入、正誤、整序、内容説明、内容一致などである。下線部和訳も指示語が指示する部分の説明や訳語の一部指定等、条件が付される場合がある。また、選んだ解答の根拠を説明させる問もある。

記述式の大問のうち1題は自由英作文で英語の指示に従って意見を書く形式が続いている。長文総合問題の内容と関連するテーマについて書くことを求められる場合もある。

マーク式の大問のうち1題は、発音・アクセントや語句の知識に関する問題で、選ぶ選択肢が一つとは限らないので注意が必要だ。

C 対策

本格記述式の問題(和訳・自由英作文・内容説明等)にいかに対応するかがポイントである。長文中の下線部・空所として問われるものは、当然のことながら文脈把握ができていることが前提であるので、対比・比較・具体例等に着目してパラグラフ・文章構造を理解することを心がけよう。下線部和訳では複雑な文構造のものも問われるので、精読・解釈の技術を徹底的に習得しておかなければならない。指示語や訳語につき条件が付されることもあり柔軟な訳出技術も求められる。

自由英作文では、まず条件を確認したうえでミスを誘わない、できるだけシンプルな内容・表現にすべきである。自由英作文をはじめ、同意・語形変化等、単語力が前提となっている問が多い。能動的に単語を使いこなす能力が要求されている。

総じて、長文読解、精読・解釈、文法・語法、英作文、語彙、日本語能力等オールラウンドな能力が要求されているといえる。

2 数学

A 出題内容<前期>

2020年度
大問番号項目内容
1定積分定積分、部分積分、定積分の最小
2ベクトルと体積平面の方程式、ベクトルのなす角、球の一部の体積
3円と楕円円の一部(軌跡)、2円に引いた2法線とその交点、その交点の軌跡である楕円の焦点、長軸、短軸
4漸化式と極限反復試行の確率、連立漸化式と一般項、極限が満たす条件
2019年度
大問番号項目内容
1式と曲線双曲線と放物線、共有点とそれらを通る円
2空間図形単位球に内接する四面体、ベクトルの計算、四面体の体積の最大値
3微分法と極限微分による不等式の証明、等式の証明、平均値の定理、極限値の計算
4微・積分法\(f″(x)\text{≧}0\)を満たすグラフ、等式の証明、曲線の長さと極限
2018年度
大問番号項目内容
1高次方程式3次方程式、解と係数の関係
2図形と式三角形の面積の最大値・最小値、確率
3微・積分法定積分で表された関数、微分と積分
4複素数平面複素数が描く曲線、三角形の最大値・最小値
5式と曲線楕円、極方程式、ベクトル、三角形の面積比
2017年度
大問番号項目内容
1数列と極限分数の漸化式、部分分数分解による数列の和と極限
2複素数平面2項方程式、\(\cos{⁡n\theta}\)を\(z\)で表す計算とその和
3定積分の極限定積分で表された関数の極限、微分係数の利用
4三角形の面積比自然数の2次同次式の比の最大値、最小値
5式と曲線焦点を共有する2つの楕円、関数の最大・最小、証明
2016年度
大問番号項目内容
1小問3問(1)円に内接する四角形
(2)自然数を3で割った余り
(3)双曲線上の点と直線の距離
2微・積分法定積分で定められた関数
32次関数線分の通過領域

B 傾向

出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲである。依然として出題形式が一向に固定しない。2016年度までは大問3題であったが、2017年度から大問5問の出題に変わり、2019年度には大問4題になり、大問1のみが答を解答欄に記入する形式に変わった。大問1、2は他の問題に比べてやや解きやすい問題である。といっても決して楽に答が得られるものではなく、計算量は多い。2020年度も同じ傾向が続いた。大問1は空所補充、大問2は記述形式で、平面の方程式を含む空間ベクトルの問題、大問3は空所補充と記述の混合で、楕円となる軌跡の問題、そして大問4も空所補充と記述の混合であるが、連立2項間の漸化式に関する問題で相当な計算量となる内容である。

総体的に、計算量、レベルとも群を抜いて程度が高い。一口にどの分野からの出題と言えないような問題も出題されることがある。また、過去には、高校では履修しないと思われる知識が必要となる出題も見られる。記述形式の問題では相当の計算が必要なものがあり、さらに証明問題もよく出題されている。文字の使い方が独特である問題が見られる。難易度は極めて高く90分の試験時間での完答は難しい。

C 対策

まず、標準的な入試問題を収録した問題集をしっかり取り組もう。Z会出版「理系数学入試の核心 標準編」、数研出版「オリジナル・スタンダード数学演習Ⅲ」、東京出版「月刊大学への数学」などを活用して広く知識を深めるべきである。

小問集合については標準的な学力で一応対応できるが、記述問題については、それだけでは全く十分でない。さらにハイレベルな問題集、例えば、河合出版「医学部攻略の数学」、Z会出版「理系数学入試の核心 難関大編」、啓林館「システム数学 実践 難関国公私立大学編 数学ⅠAⅡB」、「システム数学 実践 難関国公私立大学編 数学Ⅲ」などで標準以上の実力をつけ、さらに高校のレベルを超えた学習もしておきたい。探究心と向上心をもって、広範囲に問題に取り組むことである。記述問題は要領よく、コンパクトにまとめることも重要である。平素から練習しておくことが求められる。毎年数研出版や河合出版から出ている各種入試問題集も利用するとよい。しっかりと貪欲に学習を続けて学力の向上を実現する。インターネットを利用して、さらにハイレベルの問題集を当たると良いであろう。

3 物理

A 出題内容<前期>

2020年度
大問番号項目内容
1力学2物体が一体化して進む運動、地球を掘りぬいたトンネルを落下する物体の運動
2電磁気振動回路、高圧送電線の電力損失
3熱力学ピストンを備えた円筒を傾けたときの気体の状態変化
4波動回折、ドップラー効果、気温と音速
2019年度
大問番号項目内容
1力学摩擦力を含む運動方程式
2電磁気磁場中の電流にはたらく力
3熱力学容器内の気体に熱を加えたときの状態変化
4原子光電効果
2018年度
大問番号項目内容
1力学万有引力・人工衛星の運動
2電磁気3枚の極板間の電荷の移動と仕事・電場と電位
3熱力学気体の状態変化と熱効率
4原子X線発生装置
2017年度
大問番号項目内容
1力学鉛直面内の円運動、エネルギー保存
2電磁気ガウスの法則と電荷がつくる電場、電場に対する仕事
3熱力学シリンダー内の気体の状態変化
4原子原子核融合とエネルギー、原子の放射性崩壊
2016年度
大問番号項目内容
1力学2物体の衝突、運動量保存則
2電磁気ローレンツ力による荷電粒子の運動、運動量保存則
3熱力学状態方程式、熱力学第一法則、内部エネルギー
4原子光の粒子性、粒子の波動性、光電効果

B 傾向

出題範囲は、「物理基礎・物理」の全範囲。大問4題の出題で、「力学」、「電磁気」、「熱力学」は毎年出題されていて、大問4が「波動」か「原子」である。2020年は数年ぶりに「波動」が出題された。各大問とも[ア]~[オ]の5つの空欄があり、全20問となっている。答のみを記入する記述式であり、計算を伴うものがほとんどである。

2020年度入試の概要は次のとおりである。大問1は「力学」。2物体が衝突後一体化する運動量保存の問題と地球を掘り抜いた穴に落とした物体の単振動。大問2は「電磁気」。CLの振動回路と送電線の電力損失。大問3は「熱力学」。ピストン付きのシリンダーに封じた気体の状態変化。ピストンの重さで変化する。大問4は「波動」。電波の回折、ドップラー効果、気温と音速の関係式から稲妻までの距離を求めるという小問3問。

一読して方針を立てることが難しいという問題はないが、いったん方針が立たないとなるとまとめて減点となりやすいので気を付けたい。

C 対策

ほとんどが計算問題なので公式を駆使して解き進めていくのだが、理解が不足していると、公式の利用法が見えてこない。例えば、大問1問2の問題。多くの問題集に掲載されているので、単振動であることを知っていること。そして、単振動の基本式F=-kxをどう使うか。この場合はmg=-kRとして、ばね定数kを求めることで、15点ゲットである。公式は登場する物理量の関係を表しているので、その関係を有効に利用したい。ただ数値を代入するような利用方法ではもったいない。熱力学ではPV=nRTがあるが、「体積が一定であればPとTは比例する」のような見方ができる。このことでP-Vグラフから温度がすぐに読み取れる。これこそが本来の公式の威力である。ただ公式を暗記して代入するだけだった諸君に強く伝えたい。

計算に関しては「必ず1度目の計算で正解を出す」練習をしよう。凡ミスで点数を捨てているようでは高得点勝負に参加できない。いつも自分にそう言い聞かせながら勉強しよう。

4 化学

A 出題内容<前期>

2020年度
大問番号項目内容
1理論弱酸の電離平衡、中和滴定、指示薬の変色域
2理論気体の溶解度
3有機配向性、p−ニトロトルエンの合成
4有機二重結合への付加
2019年度
大問番号項目内容
1理論・無機粗銅の電解精錬、COD、酸化還元滴定、化学平衡
2理論電気分解時の溶液中のイオンの移動、中和滴定
3有機有機化合物の構造決定、ケト・エノール平衡
4有機ペプチドの合成、ペンタペプチドの配列決定
2018年度
大問番号項目内容
1理論溶解度積、沈殿滴定(モール法)
2理論気体の平衡、実在気体
3有機元素分析、生分解性高分子
4有機油脂と脂肪酸の構造決定
2017年度
大問番号項目内容
1理論熱化学計算(格子エネルギー、水和熱、溶解熱)
2理論実験装置計算(浸透圧、逆浸透法)
3有機エステルの構造決定
4理論・有機核酸、リン脂質、リン酸の電離平衡
2016年度
大問番号項目内容
1理論冷却曲線、凝固点降下、安息香酸の会合度
2理論・無機イオンの特定、蒸気圧降下、電気的中性条件、溶解度積
3理論・有機気体の状態方程式、化学反応式と物質量、炭化水素の構造決定、アセチレンの反応
4理論・有機石けん・合成洗剤、スチレンのラジカル重合、浸透圧、陽イオン交換樹脂

B 傾向

全問記述式である。結果のみ記す形式の計算問題、50字程度の字数制限付きの論述問題、化学反応式の記述のほか、用語の穴埋めも出題される。難易度が高かったり、計算が煩雑であったり、完答にこだわると時間が足りなくなってしまう捨て問が含まれる。理論・無機・有機の全分野から出題される。基礎的な知識はもちろん習得しなければならないが、断片的な知識を問われるよりも分野にまたがる総合的な判断力が必要である。反応速度・化学平衡は頻出なので得意分野と言えるようにしておきたい。無機分野では工業的製法の知識に関する問題に加えて化学結合、熱化学、酸化還元など、理論分野とも組み合わせて出題される。有機分野ではビタミンC(アスコルビン酸)やホスファチジルセリンなど、受験生にあまり馴染みのない物質の性質や構造、化学変化を予測する問題が出される。官能基の性質や反応機構に関して理解しておく必要がある。有機分野でもアミノ酸の平衡、その他理論分野と絡めた計算問題が出題される。

2020年度は第1問がA、B、Cの3つに分かれており内容も日本医大で頻出の電離平衡に関する出題であった。A、Cの問題はよく見かけるものであったので解きやすかったと思われるが、Bに関しては未反応率という聞き慣れない用語が出てきたので意味を把握するのに少し時間がかかったかもしれない。第2問は気体の溶解度がテーマの出題であった。よく知られている内容であるが、第1問Bと同様に問題文をよく読み記号の意味をしっかり捉えて丁寧に解答していくことが求められる。第3問は芳香族化合物の配向性に関する問題である。配向性に関しては「化学の新研究」に電子供与性置換基、電子吸引性置換基の説明が掲載されているのでよく読んでおくと良いだろう。問5は非共有電子対の反発を考えれば良い。第4問は不飽和結合に付加するときの方向性に関する問題である。マルコフニコフ則を意識して解いていけば良い。今年は理論2題、有機2題という日本医大らしい出題であった。各種平衡に関する問題、有機化学反応、構造決定問題の演習はしっかりこなしておきたい。

C 対策

医学部受験生平均以上の努力が必要だと肝に銘じること。教科書だけの学習では不十分である。「化学重要問題集」(数研出版)と「化学の新演習」(三省堂)をメインの教材として、特に計算力を磨いておこう。理解力・考察力・論述力が要求されるため、「化学の新研究」(三省堂)などの参考書を併用して、化学の現象をきちんと理解しながら問題集に取り組むこと。単純暗記になってしまっていないか、常に確認しながら進めよう。解答にかかる時間を短縮するために、細部まで正確に覚える学習も大切である。他大学医学部の入試でも役立つので、特に無機・有機の学習では要点まとめノートを活用しよう。テーマの変化への対応や分野にまたがる考察の練習のために、分野別の問題のみではなく入試過去問のような総合問題に慣れておくことが大切である。東京慈恵会医科大学、横浜市立大学、大阪医科大学、東京大学、東京医科歯科大学、大阪大学、京都大学などの過去問を活用しよう。練習でも実際の試験時間を計りながら過去問に取り組む。全問を完璧に解こうとするよりも、1~3個の小問を捨てて残りの問題に十分な時間を使い、得点率80%を目指すと良い。なお、練習のときに捨てた問題は解説を読んできちんと理解しておくこと。

5 生物

A 出題内容<前期>

2020年度
大問番号項目内容
1体内環境、代謝、進化酸素解離曲線(計算)、呼吸、消化、地球の酸素濃度
2遺伝情報塩基組成(計算)、DNA抽出、電気泳動
3細胞と分子、遺伝子動物の骨形成、遺伝子発現
2019年度
大問番号項目内容
1細胞、系統、発生細胞接着、分類、カエルの発生
2体内環境ホルモン、免疫、自律神経
3遺伝情報遺伝子発現
2018年度
大問番号項目内容
1動物の発生・遺伝情報・体内環境すい臓の器官形成、消化液、遺伝子発現(考察)、ホルモン
2細胞・動物の反応細胞の形と運動、細胞骨格、筋収縮
3体内環境ウイルス感染(考察)
2017年度
大問番号項目内容
1体内環境、発生、系統、遺伝情報肝臓の構造、血糖調節、タンパク質分解酵素の合成、生物分類、発生
2細胞と分子酵素の種類、生成物量と反応速度に関するグラフ、競争的阻害
3系統、動物の発生、進化ステロイドホルモンとウナギの卵成熟に関する実験
2016年度
大問番号項目内容
1細胞、生殖・発生動物の生殖と発生
2細胞、代謝細胞とエネルギー
3遺伝情報タンパク質の受容と遺伝子発現

B 傾向

2020年度は、大問数、問題量が2019年度と同様であった。大問1は、3年前までは知識問題で、2018年度から実験考察問題が散見されたが、2020年度は再び、知識問題と計算問題に戻った。標準レベルの計算問題なので、落としたら命取りになるだろう。全体的に考察問題の割合が高いのは例年通りである。大問2は入試用の問題集に掲載されている典型的な問題で、大問3で大型の実験考察問題が出題されていることも昨年同様である。大問1、大問2は迅速に、かつ、正確に解答していくべきであろう。

大問3も例年通り遺伝子発現や細胞分化に関連する問題であった。リード文を丁寧に読み取り、表や図を丁寧に処理すれば正解にたどり着けるが、限られた時間の中で落ち着いて問題に取り組むことはかなり難しいだろう。2020年度も大問3で得点の差がついたであろう。

また、2020年度も大問3にて論述が出題された。1問だけとはいえ、他が標準的な問題である分、差がつきやすいので是非正答に近づけていきたい。

出題内容も体内環境、遺伝情報、細胞と、例年の傾向に準じた問題であった。出題分野は大まかには決まっているとはいえ、分野が少しまたがった問題も散見される。そのような問題を落とすと命取りになるので、満遍なく学習したい。知識問題を迅速に解き、考察にじっくりと時間をかけることが出来ると、高得点を狙えるであろう。また、記述の字数制限も今年もなかったが、解答欄の大きさを考えると、簡潔かつ的を射た解答を導き出せる力も必要であろう。

C 対策

例年、大問3に設定が複雑な実験問題が出題されており、それが遺伝情報の分野からの出題が多いことを考えると、遺伝情報を中心とした発展的な学習は必須である。過去問はもとより、実験考察問題は問題集の発展・応用レベルの考察問題を解き、早い段階から、実験問題のリード文に隠されたヒントや図・表をもとに実験の意義、過程、結果を予想できるように訓練しておこう。過去問題を解く際には、まず設問に目を通して注意して読まないといけないところを確認してから取り組むと時間が短縮できるだろう。

一方で知識の面では高校生物の範囲を逸脱した内容はほぼ問われないので、絶対に落としてはいけない。教科書を中心とした学習が有効であろう。注意したいことは、リード文と設問文とで共通した空欄が使用されることが多々ある点である。大問の序盤の空欄補充で失敗すると、その大問を丸ごと落としかねないため、基礎の徹底は必須である。単に教科書の単語を覚えたというだけではなく、それぞれの用語がどのような意味を持っているのかを正確に理解し、全範囲を通してどのようなつながりがあるのか、図説などを用いて分野横断型の学習ができるように単元間のつながりも含めて学習することが望ましい。特に頻出の、「細胞」「呼吸」「遺伝子」「遺伝情報」分野については何を聞かれても解答できる完成度が必要である。

小論文・面接

1 小論文

  • テーマ等が与えられ、自分の考えを述べる問題が出題されています。
  • 制限時間は60分、字数は600字です。

過去のテーマ例

  • 研究におけるデータ捏造事件について
  • あなたにとって大切な人が病気の治療のために禁煙するようにいわれたにもかかわらず、隠れて喫煙したことが分かったとき
  • 医師偏在の解消に向けた対策
  • ガバナンス(統治、管理)のあり方について
  • 再生医療について
  • ノーベル生理学・医学賞の日本人受賞者をまとめた表
  • 0~14歳、15~64歳、65歳以上の3区分別の人口の推移を表すグラフ
  • 日本画家東山魁夷の「道」という作品
  • 理想的な教育について
  • 生命の質と命のバランスについて(顔面移植を受けた女性が、免疫抑制剤の影響で癌ができ12年後に亡くなったという事実を踏まえた上で考える)
  • 才能とはなにか

2 面接

面接の形態グループ討論(面接官3人に対して受験生6人)
個人面接(面接官3人に対し受験生1人)
面接時間グループ討論 40分
個人面接 5~10分

<グループ討論>

グループ討論は下記の手順で実施される。

  1. 面接官からテーマが示されるとともに、そのテーマの着眼点の説明も行われる。
  2. 1人1~2分で自分の意見を発表する。
  3. 全員の意見が発表された後、自由に討論を行う。

※受験生のみで討論を進めるが、スムーズに議論が進まない時には面接官が誘導することがある。
※できる限りグループとして一つの結論に達することが望ましい。
過去のテーマの例は以下のとおりである。

  • 高齢化社会の問題点について
  • 医師不足について
  • 医療の地域格差について
  • 教育基本法の改正について
  • 報道の自由について
  • 質素な生活と豊な生活とは
  • 自分にとっての理想的な人生とは
  • 代理母について
  • 医学部新設について
  • アルコール広告を規制することの是非
  • 小学生の携帯電話保持について
  • 児童虐待を防止するためにできることとは
  • 髪の色について
  • 多様性について
  • ホスピスと在宅ケアについて

<個人面接>

  • 日本医科大学を志望する理由
  • 医師を志望する理由
  • グループ討論の感想、討論で言い残したこと
  • 自分の長所と短所
  • 自分が医師に向いていると思うところは何か
  • クラブ活動やボランティア活動について(苦労したこと等)
  • 友人について
  • 尊敬する人物
  • 医師を志すにあたって影響を与えた人物
  • 最近の医療関係のニュースで気になるもの
  • 趣味
  • 最近読んだ本
  • 最近で一番感動したこと
  • 理想の医師像
  • 医師に必要な資質とは
  • 併願校や昨年度の受験校について
  • 入学後にしたいこと
  • 医師以外でやりたいこと
  • 浪人して得たもの

学納金等

学納金

6年間計22,000,000円
項目初年度次年度以降(毎年度)
入学金1,000,000円 
授業料2,500,000円2,500,000円
施設設備費1,000,000円1,000,000円
合計4,500,000円3,500,000円

 

諸会費等

項目初年度次年度以降(毎年度)
学生教育研究災害傷害保険料4,800円 
学研災付帯賠償責任保険料3,000円 
学友会費60,000円 
父母会費90,000円 
同窓会費140,000円 
合計297,800円0円

医師国家試験合格者数及び合格率

総数新卒既卒
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
第115回(2021年3月16日発表)12712712094.5%12312311895.9%44250.0%
第114回(2020年3月16日発表)11511411197.4%10810810698.1%76583.3%
第113回(2019年3月18日発表)11511510793.0%97979294.8%18181583.3%
第112回(2018年3月19日発表)12812711187.4%1061059489.5%22221777.3%
第111回(2017年3月17日発表)1201209982.5%1161169985.3%4400.0%
第110回(2016年3月18日発表)1031039794.2%95959296.8%88562.5%