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日本大学

2021年度 入試概要

一般選抜 A個別方式

募集人員97名

試験科目・時間・配点

1次試験外国語(75分・100点)
コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ
数学(75分・100点)
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(「確率分布と統計的な推測」を除く)
理科(120分・200点)
以下のうちから2科目選択
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物
※上記の得点が標準化得点に換算され、合否が判定されます。
2次試験小論文(60分・800字以内)
面接(約20分)
適性検査(心理テスト・80分)
※小論文・面接で30点

一般選抜 N全学統一方式

募集人員10名

試験科目・時間・配点

1次試験外国語(60分・100点)
コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ
数学(60分・100点)
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(「確率分布と統計的な推測」を除く)
理科(120分・200点)
以下のうちから2科目選択
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物
※上記の得点が標準化得点に換算され、合否が判定されます。
2次試験小論文(60分・800字以内)
面接(約20分)
適性検査(心理テスト・80分)
※小論文・面接で30点

過年度入試結果

一般選抜 A個別方式

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

年度募集人数志願者数受験者数
A

1次試験合格者数

2次試験

倍率
A/B

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
20111023,2722,951非公表非公表非公表非公表21513.7
<2,201><1,964><156><12.6>
(1,071)(987)(59)(16.7)
20121023,3642,936非公表非公表非公表非公表22013.4
<2,243><1,977><161><12.3>
(1,121)(959)(59)(16.3)
20131024,1323,720非公表非公表非公表非公表20817.9
<2,713><2,430><147><16.5>
(1,419)(1,290)(61)(21.2)
20141024,0713,380非公表非公表非公表非公表20116.8
<2,674><2,240><150><14.9>
(1,397)(1,140)(51)(22.4)
20151024,3533,653非公表非公表非公表非公表20717.7
<2,847><2,395><158><15.2>
(1,506)(1,258)(49)(25.7)
2016994,5214,002非公表非公表非公表非公表21518.6
<2,945><2,614><160><16.3>
(1,576)(1,388)(55)(25.2)
2017994,0873,594非公表非公表非公表非公表19618.3
<2,604><2,303><142><16.2>
(1,483)(1,291)(54)(23.9)
2018923,9873,483非公表非公表非公表非公表17320.1
<2,523><2,187><139><15.7>
(1,464)(1,296)(34)(38.1)
2019923,6023,184非公表非公表非公表非公表18117.3
<2,253><1,926><110><17.5>
(1,349)(1,208)(71)(17.0)
2020973,2262,564非公表非公表非公表非公表16415.6
<1,994><1,572><109><14.4>
(1,232)(992)(55)(18.0)

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
2011非公表非公表
2012非公表非公表
2013非公表非公表
2014非公表非公表
2015非公表非公表
2016非公表非公表
2017非公表非公表
2018非公表非公表
2019非公表非公表
2020非公表非公表

合格者最低点

年度合格者最低点
A
満点
B
得点率
A/B
備考
2011233.640058.40% 
2012234.240058.55% 
2013236.140059.03% 
2014236.240059.05% 
2015235.540058.88% 
2016235.640058.90% 
2017232.940058.23% 
2018230.840057.70% 
2019257.940064.48% 
2020259.243060.28% 

一般選抜 N全学統一方式

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

年度募集人数志願者数受験者数
A

1次試験合格者数

2次試験

倍率
A/B

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
20163156136非公表非公表非公表非公表345.3
<103><91><2><45.5>
(53)(45)(1)(45.0)
20173200152非公表非公表非公表非公表438.0
<129><94><2><47.0>
(71)(58)(2)(29.0)
201810522462非公表非公表非公表非公表1238.5
<327><287><10><28.7>
(195)(175)(2)(87.5)
201910377331非公表非公表非公表非公表1719.5
<230><196><9><21.8>
(147)(135)(8)(16.9)
202010455340非公表非公表非公表非公表1720.0
<251><186><9><20.7>
(204)(154)(8)(19.3)

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
2016非公表非公表
2017非公表非公表
2018非公表非公表
2019非公表非公表
2020非公表非公表

合格者最低点

年度合格者最低点
A
満点
B
得点率
A/B
備考
2016非公表400 
2017239.140059.78% 
2018237.340059.33% 
2019266.140066.53% 
2020264.643061.53% 

一般選抜の傾向と対策

1 英語

A 出題内容<A方式>

2020年度
大問番号項目内容
1読解内容真偽、内容説明、同意表現
2読解内容説明、同意表現
3読解内容説明、同意表現、段落の主題
4読解内容真偽、内容説明、同意表現、空所補充、指示語、段落の主題
2019年度
大問番号項目内容
1読解内容真偽、内容説明、同意表現
2読解内容説明、同意表現、空所補充
3読解内容真偽、内容説明、同意表現、空所補充
4読解内容真偽、内容説明、同意表現、空所補充、主題
2018年度
大問番号項目内容
1読解内容真偽、内容説明、同意表現、指示語
2読解内容説明、同意表現、指示語
3読解内容真偽、内容説明、同意表現、欠文補充
4読解内容真偽、内容説明、同意表現、空所補充
2017年度
大問番号項目内容
1読解内容真偽、内容説明、文指定、同意表現、空所補充
2読解内容説明、空所補充、内容真偽、指示語
3読解内容説明、指示語、空所補充、同意表現
4読解内容説明、内容真偽、同意表現
2016年度
大問番号項目内容
1文法・語彙空所補充
2文法・語彙誤り指摘
3文法・語彙空所補充
4読解空所補充
5会話文内容真偽
6読解内容説明、内容真偽、同意表現
7読解内容真偽、内容説明

B 傾向

全問マーク式である。2017年度に大問の内容・形式・構成が大幅に変更された。大問数は7題から4題に減り、すべて長文総合問題である。各長文の単語数は、500~800語程度であり、その内容は、ほぼすべて医系となっている。なかには随筆調の長文もある。小問は、内容一致・不一致、内容説明、空所補充、指示語、同意表現であり。提示された質問についての答えを含む文を長文から選ぶ問もある。また、長文を素材にはしているが、実際は文法・語法や語彙・イディオムを問うているものもある。一部の問で選択肢が長く、紛らわしいものもあるが、総じて標準的な問が並び取り組みやすい。

C 対策

2017年度以降、それまでと大問の形式・構成ががらりと変わったが、通常の長文総合問題が4つ並んでいるだけである。長文読解のアプローチをもって正面から取り組めばよい。もっとも、制限時間内で長文4題を解き切るための時間配分には注意が必要だ。

75分という試験時間は他校にはないので、実戦演習を繰り返してこの時間を体に覚え込ます必要がある。また医系長文にも慣れておいた方がよい。医系単語もひととおり習得しておこう。医療倫理や医師・患者関係、時事的な医療トピックといった出題されやすいテーマに関する予備知識や関連する英語表現を予め確認しておくことが望ましい。

2 数学

A 出題内容<A方式>

2020年度
大問番号項目内容
1小問4問(1)2つの放物線の交点と、それを通る直線
(2)自然数の倍数の集合の要素の個数
(3)三角比と図形
(4)領域と最大・最小
2小問4問(1)空間ベクトルの内積
(2)三角関数の最大・最小
(3)ド・モアブルの定理
(4)4次式の因数分解と整数の性質
3確率独立反復試行の確率
4微分法微分と増減、不等式と最小
5微・積分法分数関数の極値、変曲点と接線、2接線と曲線で囲まれる面積
2019年度
大問番号項目内容
1小問4問(1)式の計算
(2)4次方程式
(3)玉を3個同時に取り出す試行における確率
(4)対数不等式
2小問4問(1)直線と楕円の共有点の個数
(2)数列の和と一般項の関係
(3)関数の極限
(4)2つの曲線で囲まれた図形の面積と2つの曲線の交点をともに通る直線の方程式
3図形と計量、三角関数三角形とその内接円、三角形の面積
4微・積分法接線の方程式、直線と曲線で囲まれた図形の面積
5ベクトル、三角関数ベクトルの内積、三角関数の合成、三角形の面積およびその最小値
2018年度
大問番号項目内容
1小問4問(1)2次関数の定義域と値域
(2)実数係数3次方程式の虚数解
(3)立方体の計量(線分、断面積)
(4)さいころの確率、整数(4と9の倍数)
2小問4問(1)円と直線、最大値
(2)指数・対数方程式
(3)平面ベクトルと三角形、内積
(4)2項間の漸化式
3式と曲線だ円(三角形の面積、接線、三角形が領域の面積(定積分))
4式と曲線放物線に接する直交2直線、証明、直角三角形の面積の最小値
5ベクトル、積分空間座標、四面体の高さ、回転体の断面の面積、定積分の計算
2017年度
大問番号項目内容
1小問4問(1)式の値
(2)連立不等式
(3)余弦定理
(4)3直線の1点共有条件
2小問4問(1)自然数の個数
(2)三角関数の最小値
(3)指数方程式
(4)数列の和(\(S_{n+1}-S_{n}=a_{n+1}\)の利用)
3図形と方程式、ベクトル三角関数の最小値、2円の共通接線とベクトルのなす角
4定積分と極限定積分で定義された数列とその和の極限
5式と曲線媒介変数で表された曲線、周の長さ、式の導出、概形
2016年度
大問番号項目内容
1小問4問(1)分母の有利化の計算と整数部分・小数部分
(2)2次方程式の解の条件
(3)正弦定理
(4)反復試行の確率
2小問4問(1)3次方程式の虚数解
(2)三角関数の最大値・最小値
(3)対数方程式の桁数
(4)数列の和の極限
3ベクトル平面上の位置ベクトル、図形の面積
4微・積分法曲線で囲まれた部分の面積に関する極限、最大値
5微・積分法2曲線の共通接線、回転体の体積

B 傾向

出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲである。大問1と2は、小問が4つずつで計8問である。数Ⅲからの出題はあまり見られない。マーク形式であり教科書の章末レベルの問題であり解きやすい。言い換えれば落とせないということである。また、全分野からの出題となっている。大問3は誘導形式でやはりマーク形式である。標準レベルであるが、大問1、2に比べて計算力が要求される内容である。誘導形式である。大問4と5は記述式である。難問や奇問は見られない。標準的な入試問題である。

もちろん数Ⅲにウェイトが置かれた出題であるが、2018年度は式と曲線から2問であった。2020年度では、小問であるが珍しく複素数平面から出題があった。バランスのとれた出題が続いている。答えは余りきれいではない。最近は易化傾向にあるようだ。ただし、試験時間75分の中で全問を解答することはかなり厳しい。

C 対策

まずは、教科書準拠の補助問題集程度のものに取り組み、次いで、標準的な入試問題が収録されている問題集を解こう。正解を導くことを主眼とした学習を進める。融合問題ではない問題を集めた問題集を利用するとよい。河合出版「チョイス新標準問題集」、正高社「タイプわけによる理系の数学ⅠAⅡB」などがお薦めである。

日本大学の数学は、試験時間に比べて問題量が多いので、速く書く力、計算力が求められる。小問集合については、それぞれの問題の設問の文が短く、内容も融合問題ではないので解きやすい。しかし、時間内に大問5問を全部解くことは非常にきついので、小問について速く正解を出せそうなものから片付けてから、記述問題に取りかかるのがよい。

学研「数学ⅠAⅡB問題総演習」、河合出版「ハイレベル理系数学」、数研出版「オリジナル・スタンダード数学演習Ⅲ」、Z会出版「理系数学入試の核心 標準編」などでさらに練習を行うとよい。難問や奇問は出されないので、パスしてよい。とにかく標準問題を確実にマスターすることである。合格ラインはかなり高いと思われるので、計算ミスなどに十分注意したい。

3 物理

A 出題内容<A方式>

2020年度
大問番号項目内容
1力学ゴムひもで吊るした物体の運動・単振動
2波動レンズのはたらき、回折格子とレンズの組み合わせ
3熱力学熱サイクルと熱効率
4電磁気コンデンサーを含む直流回路
2019年度
大問番号項目内容
1熱力学圧力が温度の4乗に比例する作業物質を用いた熱機関
2波動屈折の法則、干渉
3力学動滑車、運動方程式
4電磁気荷電粒子の運動
2018年度
大問番号項目内容
1力学物体の斜方投射とその後の衝突による運動
2電磁気LRCが直列につながる交流回路
3熱力学気体の状態変化と熱効率
4波動薄膜に斜めに入射する光の屈折と干渉
2017年度
大問番号項目内容
1波動凹面鏡、凹面鏡と凸レンズの組み合わせ
2熱力学シリンダーと定積容器による気体の状態変化
3原子原子の放射性崩壊と半減期
4力学衝突による運動量とエネルギーの保存
5電磁気直線電流による磁界内におけるコイルの電磁誘導
2016年度
大問番号項目内容
1波動波の基本式と定在波
2原子原子核のα崩壊
3熱力学気体の断熱変化とポアソンの式
4電磁気電磁誘導と直流回路
5力学動く箱と小球の衝突

B 傾向

出題範囲は「物理基礎・物理」となっている。大問は4題か5題で、「力学」「電磁気」「波動」「熱力学」「原子」から満遍なく出題されている。すべてマークシート方式。多くは文字計算であるが数値計算も多い。標準問題が多いが、典型問題のようでありながら、やや高度な設問も含まれている。いわゆる難問ではないがよく練られた出題といってよいだろう。

2020年度では大問1は「力学」で、ゴムひもでつるした物体の運動。標準的なレベルである。大問2は「波動」。レンズと回折格子を組み合わせたところが新しい。見慣れないので不安になるところであるが、しっかり読み込めば、やるべきことは見えてくる。大問3は「熱力学」。よく見る熱サイクルとは一味違っている。n個の熱サイクルを連結させるところで初めての問題のように感じる。大問4は「電磁気」。コンデンサー回路であるが、電源が2カ所にあるので、どうしてもキルヒホッフが必要となる。全体としてはやや難といえる。

C 対策

数値計算が多く、けっこう時間がかかる。マークではあるが、答をマークするのではなく数値をマークするので,答が違っていても気付きにくい。よって計算ミスなどに気付くことができない。1度目の計算できちんと正解を出すことが必要である。普段の練習で、答えを見て「おしい」などと言っていてはアウトである。やり方がわかっていた問題については必ず正解を出す。つまらないミスをしないことが大事である。

教材としては「セミナー物理」などの高校の副教材があれば、丁寧に一通り全問やり直すとよい。基礎から応用までの問題が満遍なく配置されていて、やや難しい問題まで含まれている。その他、やや難しめの問題まで練習することを考えると、「標準問題精講」や「良問問題集」「名問の森」などの問題集を全問制覇する意気込みで取り組んでみたい。ある程度難しい問題ができるようになるとそれが自信になり、初見の問題にもしっかり対応できるようになる。日大にはそのくらいの準備をして臨むべきである。甘く見ると惨敗につながる、そんな問題である。

4 化学

A 出題内容<A方式>

2020年度
大問番号項目内容
1理論混合気体と燃焼熱
2理論ヘンリーの法則、炭酸の電離定数、炭酸カルシウムの溶解度積
3有機グルコースの立体異性体、アルコール発酵
4有機C6H10Oの構造決定、元素分析
2019年度
大問番号項目内容
1理論クロム酸の電離平衡と溶解度積
2有機C5H12Oの異性体と構造決定
3有機ロイコトリエンの様々な反応
4有機アミノ酸の構造決定と立体異性体
5理論中和滴定と電離平衡定数
2018年度
大問番号項目内容
1理論・有機アルケンの幾何異性体、炭化水素の推定
2理論飽和蒸気圧曲線、分子量と密度、蒸留
3理論・無機錯イオンの平衡、分配平衡
4理論水素原子の反応、化学結合、水素吸蔵合金
5有機高級脂肪酸の構造
2017年度
大問番号項目内容
1理論化学の基本法則
2無機金属・気体・沈殿物の推定
3理論アンモニアの平衡、実在気体、熱化学計算
4有機窒素を含む有機化合物
5有機デンプンの計算
6理論周期表の方向性とグラフ
2016年度
大問番号項目内容
1有機石けんと合成洗剤の性質
2理論気体の法則と反応量
3無機・理論コバルト錯塩の配位数の決定
4理論酢酸の中和滴定の電離平衡とpH
5有機・理論陽イオン交換樹脂とアミノ酸の等電点
6有機・理論芳香族化合物の構造決定

B 傾向

全問マークシート式である。近年は試験時間に対して問題量が多く、全問を完答することは時間的に難しい。計算問題では答の数値がそのまま穴埋め選択肢となっているため、有効数字の処理など、正確な計算力が要求される。全体として入試標準レベルの典型的な問題、見たことのあるような問題で構成されているが、ほとんどの受験生にとって初見の計算問題、実験考察問題も出題される。理論・無機・有機の全範囲から偏りなく出題されるので、苦手分野を作らない勉強を普段から心がける。問題の文章量が多いため、文章を読む速さと正確な読解力が要求される。

2020年度の大問1は混合気体の燃焼熱の計算問題であった。問1、2、3と進むにつれて計算量が多くなるのだが、最後の問3に関しては組み合わせが6通りあるが、そのうち2つはすぐに消去できる。あとは丁寧に計算していくのみであるが時間のかかる問題であった。大問2は気体の溶解度、平衡定数がテーマの問題であった。かなりの長文であるため、内容の把握にかなり時間が取られてしまう。このような問題の場合、最初に設問を読んで何を求めるのかを把握してから長文の読解に移る方が良いだろう。大問3はグルコースの立体異性体とアルコール発酵に関する問題であった。教科書などではハース式の構造式がよく採用されているが、近年の医学部入試では解答番号21の解答群にあるようなコンホメーション表示の構造式も出題されている。この表示のままだと考えにくいのでハース式に書き換えた方が最初は分かりやすくて良いだろう。大問4はC6H10Oの構造決定問題であった。近年の私立医大入試ではよく環状構造を持つ有機化合物の出題が見られる。本問も環状構造を持つ有機化合物がテーマであったが、初見では難しく感じられたかもしれない。特殊な反応は問われておらず高校化学の範囲内で解答可能であるので分からなくてもすぐに諦めず一度時間をかけてじっくり考えてみると良いだろう。

C 対策

糖類、アミノ酸、酵素、合成繊維、化学肥料など、教科書の後半からも出題されるため、特に現役生は夏休み中に教科書・資料集の全範囲を一通り読んで要点をノートにまとめておく。まとめる際は文章でノートを埋めないように注意し、例えばアミノ酸ならば20種類の名称・分類・側鎖の構造・分子量など、酵素ならば名称・所在・反応基質・生成物など、表を活用してデータベース化して整理しておくとよい。文章を極力少なくして覚えると、通常よりも細かい部分まで覚えられるので、ライバルに差をつけることができる。ノートまとめと並行して、市販の入試標準問題集1冊を繰り返し解いて典型的な問題に慣れ、短時間で解答にたどり着けるように別解も分析する。試験本番では、解答に5分以上かかるような問題は、問題数と試験時間を考えると割に合わないため、捨てるか後回しにする。1つの問題にこだわり過ぎて時間が足りなくなってしまわないように注意する。秋以降の過去問演習は試験時間を計りながら3年分以上を解いて、時間配分の感覚を正確に身につけておく。

5 生物

A 出題内容<A方式>

2020年度
大問番号項目内容
1体内環境獲得免疫、抗体の多様性(計算)、二重免疫拡散法
2遺伝情報、体内環境コドン、オペロン説、遺伝子組み換え技術、糖尿病、インスリン
3生殖と発生神経管の形成(カドヘリン)、神経誘導
4動物の反応カエルの視覚、視神経、眼底画像からの盲班の位置
5生態系バイオーム、暖かさ指数
2019年度
大問番号項目内容
1遺伝情報PCR法、制限酵素、電気泳動法
2動物の反応神経における興奮の伝導、筋収縮
3細胞M期促進因子に関する実験考察
4代謝異化と同化、化学浸透説
5進化・系統動物の系統と分類
2018年度
大問番号項目内容
1細胞・体内環境・代謝細胞膜、血液凝固、MHC(計算)、細胞小器官、同化
2遺伝情報タンパク質合成(計算)、遺伝暗号
3有性生殖性決定、ハーディ・ワインベルグ(計算)
4動物の反応活動電位の発生(考察)、後電位
5生物の系統植物の系統樹
2017年度
大問番号項目内容
1遺伝情報PCR法、遺伝子組み換え、タンパク質合成
2体内環境免疫、ホルモン、自律神経
3代謝様々な生物の呼吸商
4動物の発生初期発生の過程
5バイオーム日本のバイオーム、暖かさ指数
6進化、系統集団遺伝、ハーディ・ワインベルグの法則
2016年度
大問番号項目内容
1遺伝情報DNAの複製、岡崎フラグメント、スプライシング、遺伝暗号
2細胞細胞骨格とその働き
3体内環境皮膚移植、HLAを構成する遺伝子、免疫、クローン生物の作出
4植物の反応植物ホルモン、オーキシンの作用、頂芽優勢
5進化・系統RNAワールド、共生説、生物の分類と進化

B 傾向

マークシート式。2020年度も2019年度に引き続き、大問の数が5題であった。問題数も47題とほぼ例年とおりである。2020年度は分野横断的な問題が少なく、テーマとしては限られていたが、大問2は前半が遺伝情報の分野、後半は血糖値の問題と横断的な問題も相変わらず出題されている。また、例年、生態系、系統と分類、進化から1、2題出題されるが、今年は生態系が出題された。これも、バイオーム、暖かさ指数と過去に日大、順天堂、昭和でも出題されている典型的な内容であった。計算問題が今年は少なかった(1問のみ)。例年、問題の意図が文章からは読み取りにくい見たこともないような実験考察問題が、少なくとも一題大問として出題されるが、今年もカエルの眼の視神経を切って繋ぎなおした時のカエルの反応を見るような問題が出題され、リード文をいかに正確に把握できたかが鍵となる問題が出題された。問題の難易度としては昨年通りの印象である。5問中3、4問目が手こずる実験考察問題になっていたので、この2問をどのように処理できたか、正解にたどり着けたかが合否のカギを握ったであろう。

C 対策

傾向でも述べたが、日大の特徴として見たこともない、リード文が長くないものの、正確に把握しないと点を落とすような問題が実験考察問題として出題されている。

日大は例年その傾向があり、過去(2016年以前)には最近の問題よりも難易度の高い考察問題が散見されていた。それを考えると、過去問を遡って解くのもコツをつかむためには有効だと思われる。一回目は時間を測って、時間通りに解き終わったら、考察問題については答えを見る前に再びじっくり考えてみるのも有効である。知識については、基本的な知識問題が多いので、まずは教科書の内容をしっかりと読みこもう。教科書には必ず載っているが、曖昧にしか覚えていないと思われる知識をさらりと出題してくるので、まずは教科書をしっかり読み込み、定義を理解して、その後に標準的な問題集で、計算や問題の出題のされ方を学び、過去問を解く中で発展的な内容があった場合は図説などに戻って理解を深めると効果的である。

また、進化・系統・生態系も頻出分野である。勉強時間が足りずにおろそかになりがちな分野であるが、日大を希望するならしっかりと覚えておく必要がある。

小論文・面接

1 小論文

  • 例年、課題文を読み、自分の考えを述べる問題が出題されています。
  • 制限時間は60分、字数は741~800字です。

過去の課題文の例

  • 筒井康隆「小説のゆくえ」
  • 上田閑照「人間の生涯ということ」
  • 河合隼雄「こころの処方箋」
  • 稲垣良典「恵みの時」“「見ること」の意味”
  • 内田樹「日本辺境論」“辺境人は日本語と共に”
  • デール・カーネギー「道は開ける」香山晶訳
  • 福岡伸一「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」
  • スーザン・デイビット「EAハーバード流こころのマネジメント―予測不能の人生を思い通りに生きる方法」須川綾子訳

2 面接

面接の形態個人面接(面接官3人に対し受験生1人)
面接時間20分
質問例日本大学を志望する理由
医師を志望する理由
最近の気になるニュース
得意科目と不得意科目
友人について
理想の医師像
医師に必要な資質とは
自分の長所と短所
自分が医師に向いていると思うところは何か
苛酷な医師の労働環境をどう思うかどう改善すべきか
現代の医療保障の財政的な問題についてどう思うか
クラブ活動やボランティア活動について(苦労したこと等)
尊敬する人物
入学後にしたいこと
浪人して得たもの

学納金等

学納金

6年間計33,100,000円
項目初年度次年度以降(毎年度)
入学金1,000,000円 
授業料2,500,000円2,500,000円
実験実習料350,000円350,000円
施設設備資金1,500,000円1,500,000円
教育充実料1,000,000円1,000,000円
合計6,350,000円5,350,000円

諸会費等

6年間計280,000円
項目初年度2~5年次6年次
後援会入会金20,000円  
後援会会費30,000円30,000円30,000円
交友会準会員会費10,000円10,000円10,000円
交友会正会員会費  10,000円
医学会会費10,000円  
合計
70,000円40,000円50,000円

医師国家試験合格者数及び合格率

総数新卒既卒
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
第115回(2021年3月16日発表)14414412586.8%14014012387.9%44250.0%
第114回(2020年3月16日発表)15413312997.0%13511411399.1%19191684.2%
第113回(2019年3月18日発表)13112310484.6%1231159784.3%88787.5%
第112回(2018年3月19日発表)12512311492.7%11311110796.4%1212758.3%
第111回(2017年3月17日発表)12211910789.9%11911610691.4%33133.3%
第110回(2016年3月18日発表)12812011797.5%11911111099.1%99777.8%