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慶應義塾大学

2021年度 入試概要

一般選抜

募集人員66名

試験科目・時間・配点

1次試験外国語(90分・150点)
コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ
数学(100分・150点)
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A(「場合の数と確率」「整数の性質」「図形の性質」)・B(「数列」「ベクトル」)
理科(120分・200点)
以下のうちから2科目選択
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物
2次試験小論文(60分)
調書記入・面接

過年度入試結果

一般選抜

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

年度募集人数志願者数受験者数
A

1次試験合格者数

2次試験

倍率
A/B

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
2021661,2481,045266128114431716.1
<827><115>
(421)(56)
2020661,3911,170269125113411667.1
<990><123>
(401)(43)
2019681,5281,296274132117271598.2
<1,101><126>
(427)(33)
2018681,5251,327271131111491807.4
<1,125><145>
(400)(35)
2017681,5781,38426812691531797.7
<1,135><140>
(443)(39)

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
202111847617169.027.53.5100.0
202010654616663.932.53.6100.0
201911043615969.227.03.8100.0
201812150918067.227.85.0100.0
2017120481117967.026.86.2100.0

合格者最低点

年度1次/2次合格者最低点
A
満点
B
得点率
A/B
備考
20211次25150050.20% 
2次非公表500 
20201次30350060.60% 
2次非公表500 
20191次30350060.60% 
2次非公表500 
20181次30550061.00% 
2次非公表500 
20171次26650053.20% 
2次非公表500 

一般選抜の傾向と対策

1 英語

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1読解、英作文空所補充、英文和訳、語句整序、内容説明、和文英訳
2読解空所補充、欠文補充、内容説明、英文和訳、内容真偽
3読解同意語句、空所補充、英文和訳、段落のテーマ、内容真偽
4英作文自由英作文
2019年度
大問番号項目内容
1読解、英作文内容説明、語句整序、内容真偽、和文英訳
2読解内容説明、空所補充、英文和訳、内容真偽
3読解空所補充、同意語句、英文和訳、段落補充
4英作文自由英作文
2018年度
大問番号項目内容
1読解、英作文英文和訳、語形変化、和文英訳、自由英作文
2読解、英作文誤り訂正、空所補充、内容説明、自由英作文、和文英訳
3読解空所補充、英文和訳、内容説明、内容真偽
2017年度
大問番号項目内容
1読解空所補充、英文和訳、語形変化
2読解内容説明、空所補充、和文英訳
3読解段落整序、内容真偽
4英作文自由英作文
2016年度
大問番号項目内容
1読解語形変化、空所補充、内容説明、英文和訳
2読解空所補充、英文和訳、和文英訳、内容真偽
3読解反意語、空所補充、和文英訳、内容真偽
4英作文自由英作文

B 傾向

記述式である。大問の形式・内容・構成について例年多少の変化があるが、本格記述式の問題が中心であることは変わらない。例年、長文のテーマは多岐にわたり、医系・自然科学系から文化論・教育論、随筆調のものまで含まれる。なお、注釈は最後にまとめて英語で付されている。

長文の総語数は約1,500~2,000語程度。2018年度には、従来は独立していた自由英作文の問題が、の長文問題に組み込まれていたが、2019年度以降は再び独立した大問となった。大問3は英問式である。下線部和訳は複雑な文構造のものが出され、また文脈も考慮に入れる必要がある。和文英訳では複数のポイントを組み合わせて文を作ることが要求される。さらに記号式の問の選択肢には紛らわしいものがある。自由英作文は、100語程度で意見を書くことが求められる。時間内にしっかりとした構成で表現のミスのない英文を完成させるには相当の鍛錬を要する。

C 対策

本格記述式の問題、紛らわしい選択肢、多種の設問形式、多岐にわたる長文テーマ等、どのような文章や設問にも対応できる高度で完成された英語力が要求される。また記述量の多さは、国語力の裏付けも求められている証でもある。難関国公立大の問題と同じ方向にあると考えてよいだろう。

まずは知識を問う記号式問題で落としてはならない。また、英作文において自在に使いこなせる程度にまで知識を高めておく必要がある。次に知識を前提にした文の精読・解釈技術を習得しなければならない。複雑な文構造を読み解く能力は、複雑な文構造を作る英作文能力にも通じる。そして、パラグラフ・文章の読解技術を磨こう。パラグラフ・文章全体のテーマ・主張をとらえてこそ、文脈を踏まえた自然な和訳・英訳が可能となる。このパラグラフ・文章の構造の理解は文章を作る自由英作文にも活用できる。

ごまかしのきかない問題が多く、小手先のテクニックではまったく通用しない。本質まで掘り下げた基礎力とそれを自在に操る応用力、そして制限時間内に答案を完成させる実戦力を各々最高レベルにまで引き上げなければならない。

2 数学

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1小問3問(1)平面の方程式、二面角
(2)関数の最大値、定積分と面積、回転体の体積
(3)複素数と図形(直線の方程式、反転と軌跡、垂直二等分線、複素数の回転)
2確率条件を満たす場合の数と確率
3数列と極限関数の性質と関数値の和、漸化式、和の極限(はさみうちの原理)
4放物線と弧長放物線と原点の距離の最小値、放物線の弧長と極限の証明(はさみうちの原理)
2019年度
大問番号項目内容
1小問3問(1)三角関数の最大値
(2)玉を取り出す確率
(3)空間座標、三角形の面積、単位ベクトル
2確率と漸化式四角形の頂点を移動する点と連立確率、
32次曲線とベクトル、軌跡放物線の商店と準線、ベクトルと軌跡、曲線の長さ、軌跡の図示
4図形と方程式円と接線、内心、垂心、軌跡と楕円
2018年度
大問番号項目内容
1小問3問(1)対数不等式
(2)平面ベクトル
(3)組み合わせ
2確率と極限袋から玉を取り出す確率と漸化式、数列の極限
3定積分、複素数平面三角関数の諸公式と面積、複素数の極形式と複素数の和などの計算
4微・積分法媒介変数曲線、曲線の長さ、ベクトル、接線、曲線などで囲まれる図形の面積
2017年度
大問番号項目内容
1小問3問(1)指数方程式
(2)集合の要素の和
(3)整関数の導関数とデータの分析(証明あり)
2確率、数列袋から玉を取り出す確率、漸化式(定積分)
3図形と方程式、2次曲線だ円となる軌跡、極座標、領域の面積
4微・積分法放物面に注がれた水、平面の方程式、水面の面積、水量の体積
2016年度
大問番号項目内容
1小問3問(1)9人に3つの部屋を割り当てる場合の数
(2)二元一次不定方程式
(3)定積分で表された関数の最小値
2確率、数列三角形の頂点上に置かれた点を移動させる確率
3空間座標座標空間内の正四面体の頂点と平面による切り口
4微・積分法動点の速度

B 傾向

出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲで、数学Aは場合の数と確率、整数の性質、図形の性質、数学Bは数列とベクトルである。確率は毎年のように出題されている。また、融合問題が多く、多彩な分野からの出題となっている。大問1は例年三つの小問からなり、概ね標準的な問題である。大問2で、「操作」なるものを設定して順に空所を埋めていく確率に関する問題が例年出題されている。大問3と第4問は数Ⅲを中心とした内容であり、率直に言って難問である。

出題形式は基本的には問題の誘導にしたがって、空所を数や式で補充していく形式であるが、一部に証明問題や図示問題もある。小問集合の大問1はともかく、難易度は標準的な入試問題のレベルをかなり越えており、空所補充式といえども、試験時間の100分ではとても解ききれるものではない。私立大学医学部の中で最も高いレベルと言える。2020年度でも数学Ⅲ中心の出題であり、はさみうちの原理が3回使われたのには驚かされる。そして、場合の数・確率からの出題傾向が変わって、見慣れた事象の問題になった。それでも、全体としてはやや易化の方向にあると言える。

C 対策

まずは、市販されている最高レベルの参考書・問題集までをモノにしなければならない。例えば、Z会出版「理系数学入試の核心 標準編」、啓林館「システム数学 実践 難関国公私立大学編 数学ⅠAⅡB」、河合出版「理系数学の良問プラチカ数学ⅠAⅡB」、数研出版「オリジナル・スタンダード数学演習Ⅲ」などを制覇して学力をつける。もちろん、それでもとても十分ではない。

上記の教材で獲得した学力をベースとして貪欲に向上心をもちながら、さらに広範囲に問題に取り組み、より高度の学力を身につける。思考力、計算力すべてが不可欠である。要領よく計算する習慣もつけよう。よく出題される分野である、微積や漸化式絡みの確率は、特に深く学んでおこう。

繰り返しになるが、啓林館「システム数学 実践 難関国公私立大学編 数学Ⅲ」、Z会出版「理系数学入試の核心 難関大編」、数研出版「オリジナル数学演習ⅠAⅡB」、河合出版「理系数学の良問プラチカ数学Ⅲ」、「医学部攻略の数学」などでしっかりと演習して、さらに上の学習を目指そう。医学部受験に特化した参考書や問題集も有効である。そのような問題集は市販されている。インターネットで探せる。

高3になってからでは時間は全く足りず、とても間に合わない。できる限り低学年の時点から、上に述べたような対策を実行していくことに尽きる。

3 物理

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1小問集合電磁気:家庭用交流電源、力学:月面の第2宇宙速度、熱力学:2乗平均速度、力学:空気の抵抗力がはたらく運動、相対加速度、原子崩壊とエネルギー
2力学壁に衝突する粒子の運動・運動量と力積
3電磁気電荷と電場、導体球の電気容量
2019年度
大問番号項目内容
1小問集合原子:原子崩壊・核反応、波動:光波の屈折
2力学地球様の仮想球体を掘り抜いたトンネルでの物体の単振動
3電磁気コイル・抵抗・ダイオードを含む直流回路
2018年度
大問番号項目内容
1小問集合過冷却・定圧モル比熱・うなりの式化・原子核反応と半減期・カリウム原子に関する数値計算
2力学摩擦のあるベルト上で運動する物体・単振動
3電磁気モーターの仕組み・回生ブレーキの原理
2017年度
大問番号項目内容
1小問集合滑車による荷物の持ち上げ、水柱がつくる圧力、原子核崩壊と半減期、音階の成り立ちと弦の振動
2力学円運動中に上昇し分裂する運動
3電磁気導体・半導体、ホール効果
2016年度
大問番号項目内容
1小問集合円運動する音源によるドップラー効果、AED(除細動器)のしくみ、235Uを用いた発電量
2力学加速時や減速時における2輪車のその重心とともに動く座標系(非慣性系)でのつりあい
3電磁気ガウスの法則、クーロン力を利用したリニアモーター

B 傾向

出題範囲は、「物理基礎・物理」の全範囲となっていて、記述式である。大問3題であり、大問Ⅰはいろいろな単元からの小問集合となっている。大問Ⅱと大問Ⅲは「力学」と「電磁気」である。2019年以前は大問Ⅰには「力学」と「電磁気」以外の単元から出題されたが、2020年は特にそのような傾向はなくなった。大問Ⅰの各問題は比較的標準レベルであるが、大問Ⅱ、大問Ⅲと徐々に難化する。ただ、問題文をしっかりと読んで、現象を正しく捉えられれば、解法はなんとか見えてくる。決して手も足も出ない問題ではない。

全部の問題を解答しきることは必要ないが、「これは捨て問」などと安易に飛ばすと、できる問題は20~30点分程度しか残らなくなる。つまり、一通り全部の問題を解き切る勢いで解き進めないと、とても合格点には達しない。つまり、きわめてハードルは高い。例えば大問Ⅲでは導体球がコンデンサーとしての性質を持つことからはじまり、人体を導体球と近似して、冬季に人体に電気がたまることにつなげている。容易な問題ではない。

C 対策

手も足も出ないような難解な問題は減ってきたが、慶應義塾らしさは健在である。問題集に載っているような問題は大問Ⅱ・Ⅲではまずお目にかからない。つまり、初めて見るような問題をその場で力強く解き進める実力が必要となる。過去問をやればいいのか。過去問ではどんな問題が出たかはわかるが、どんな問題が出るかはまったくわからない。ほかの大学の過去問も大差ないが、それでも問題の中身はどこかで見たことがあり、解法は大抵身についているのである。その意味では、慶應義塾は普通ではない。よって、普通の勉強では足りないことは言うまでもない。簡単に実行できるような対策、という意味では対策はないが、やるべきことはまず教科書にあることは全部身につける。例えば大問Ⅰ問1の家庭用電源は141V、50Hzであることは教科書に書いてある。このような設問に答えられないでは、そもそも慶應義塾を受ける資格はない、と思っていただきたい。そのうえで、「名問の森」や「標準問題精講」「難問題の系統とその解き方」など、過去問であれば慶應はもちろん、東大なども解いてみよう。

4 化学

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1有機芳香族化合物の製法及びその化学反応式
2理論コロイドの精製、実験手順、電気泳動
3有機・理論揮発性気体の分子量測定、構造決定、構造異性体と立体異性体
4理論リチウムイオン電池の反応、ダニエル電池を長持ちさせる方法、リチウム電池の問題点、リチウムイオンを取り込んだ黒鉛、エネルギー密度
2019年度
大問番号項目内容
1理論・有機メタンおよび関連物質の性質、メタンの製法、ハロゲンとの置換反応、メタンハイドレートの気化
2理論アボガドロ定数の定義と測定、12C=12に基づく定義と不確かさのない定義、ケイ素の単結晶の結晶構造、ステアリン酸の単分子膜、硫酸銅(Ⅱ)水溶液の電気分解、ポリスチレンのコロイド
3有機p-ヒドロキシ安息香酸のエステル化、元素分析、反応式、平衡移動、エステルと未反応化合物の分離
2018年度
大問番号項目内容
1有機グルコース、銀鏡反応
2有機アルカン、アルコール、油脂
3理論希薄溶液・強酸・弱酸のpH、二段階電離、緩衝溶液
2017年度
大問番号項目内容
1理論・無機元素の推定、結晶格子、原子量
2理論・有機アミノ酸、Nの定量、イオン交換樹脂
3理論・有機エステルの加水分解、反応速度
2016年度
大問番号項目内容
1理論ボルタ電池、ダニエル電池、鉛蓄電池の原理とこれらの充放電に関する量計算
2無機・理論二酸化炭素に関する総合問題(電子式、気体の発生、水への溶解、電離平衡)
3有機分子式C20H19NO6の芳香族化合物の構造決定と関連化合物の性質

B 傾向

全問記述式で、理由を問う論述問題、途中の計算を書かせる計算問題、実験器具、方法に関する描図問題、酒石酸、クエン酸の正式名称から構造式を答える問題、2017年度の加水分解反応速度のグラフの描図問題、2018年度の銀鏡反応における銀のめっきの厚さを計算する問題など出題は多岐にわたる。年度によって難易度は全く異なるが、時間内に解答することがほぼ不可能な問題が一部混ざっていることがあり、試験時間を考えて問題の取捨選択をする練習を普段から行うべきである。最難関の私立大学医学部であるが、冷静に問題文を読めば、世間が言うほどには難しくなく、標準的な問題も多い。また、同じ大問の中で複数のテーマを扱うものが多く、柔軟に対応することが必要である。数値は実験で得られた測定値をそのまま用いており、原子量や定数も通常よりも細かい。当然ながら綺麗に割り切れることはないので、有効数字の処理に注意しながら面倒な計算をすることになる。普段から電卓を使わずに計算を練習してほしい。数値ではなく文字式で解答するタイプの問題も頻出である。

2020年度は第2問の2、3でコロイド溶液の電気泳動の実験手順を問うた出題であったが一部答えにくい出題があった。第3問では題材自体はよく見かけるものであるが、実験手順に関する説明が長く解答に時間かかる。第4問の7のエネルギー密度を求める問題はよく見かけるものであるが単位変換がやや難しい出題であった。

C 対策

小手先のテクニック、付け焼刃の知識では手も足も出ない。化学を基礎から丁寧に理解して、深い考察力、論述力、応用力を養う必要がある。教科書、資料集を読み込んで要点をまとめ、標準レベルの問題集から発展レベルの問題集まで取り組む。参考書、インターネット、雑誌、大学レベルの学術書に積極的に目を通し、普段から化学を楽しむ姿勢が大切である。ブランド志向だけでは合格を勝ち取ることはできない。同じ問題でもいくつか別解がある場合はそのすべてを吸収し、臨機応変に使い分けられるようにしておく。参考書は「化学の新研究」(卜部 吉庸 著 三省堂)、問題集は「化学の新演習」(卜部 吉庸 著 三省堂)をセットで活用しよう。手計算でもケアレスミスをしない工夫を普段から心がける。試験本番ではすべてを記述するのでなく、暗算によって時間短縮をはかる。頭の中でミスなく情報を処理するため、逆に普段の学習では解答には直接関係ない数値・情報であっても図を描いて整理し、問題の全体像を常に捉える練習を行う。また、論述問題では適切な用語を用い、簡潔な文章で示す必要がある。普段から論述演習を欠かさないように。論述の練習には最難関国公立大学の過去問が適切である。また過去問と合わせて論述問題集もやっておくと良いだろう。特に東京大学の過去問は論述、新傾向問題の対策に最適である。年度によって難易度が異なるが、得点率70~90%を目指したい。

5 生物

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1動物の反応神経の興奮の伝導と伝達(計算)、筋収縮
2生殖と発生、系統と分類性決定の様式、発生、構造からの分類
3細胞と分子、遺伝情報たんぱく質の構造(計算)、シャペロン
2019年度
大問番号項目内容
1細胞細胞接着、シナプス伝達
2体内環境・細胞・遺伝情報生体防御、細胞小器官、エキソン、伴性遺伝
3系統・生態系細胞性粘液の生活環、系統・種間関係
2018年度
大問番号項目内容
1細胞・代謝・系統・進化細胞接着におけるカドヘリンの遺伝子の変化(考察)
2遺伝情報・動物の反応・発生遺伝子発現、分節遺伝子、神経伝達(考察)
3動物の反応骨格筋の収縮(考察)
2017年度
大問番号項目内容
1代謝光合成の仕組み、光合成の古典的実験手法、研究史
2動物の反応と行動神経、シナプスと興奮の伝達に関する実験、膜電位の変化、神経細胞の新生の研究
3生物と環境・生物の進化蚊と他の生物との共生関係、マラリア感染の仕組み、交配実験、デング熱
2016年度
大問番号項目内容
1発生卵の種類・卵割様式、発生過程、中胚葉誘導
2動物の反応聴覚器、味覚に関する実験、動物の神経系と系統分類、中枢神経系の機能、ゴンズイの感覚と行動の実験
3動物の反応、進化・系統共生説とミトコンドリアの機能・遺伝子、ミトコンドリアの融合のしくみ、PCR法と電気泳動

B 傾向

記述式。2020年度も例年通り大問3問の構成で、小問数はやや増加したが、論述量は減少したので全体の分量は2019年度とあまり変わらなかった。また、大問一つに色々な分野が混ざり合う横断的な問題が多いのも例年と同様である。しかし、2019年度に比べると知識問題が増え、難易度の高い論述問題が減った分、若干難易度が下がった感がある。

内容については2018年以前に頻出だった描図が復活して2題あった。ほぼ例年出題されている、リード文や実験からメカニズムを論述させ、該当する可能性のある疾病を答えさせる問題も出題された。前問が次の問題のヒントのようになっており、最後に結果を答えさせるというような問題が多い。その流れに乗れればよいが、リード文が上手く読み取れないと間違った方向に誘導されてしまう可能性もある。論述問題には字数制限のないものも多いので、何を解答として求められているのかをきちんと判断する必要がある。リード文の長さがコンパクトにまとめられている問題がある半面、想像力・考察力・読み取りの力を強く要求される。

出題内容としては、細胞・組織、生殖・発生、遺伝・遺伝子、動物の反応、内部環境、代謝からの出題が多い。環境と植物の反応からの出題は少ない。近年は生理学や代謝について最新の実験からの考察問題が多い。

C 対策

2020年度は知識問題が増加した。殆どは慶應医学部受験生なら落としてはいけない問題であるが、時折、資料集の片隅に載っているような知識であったり、図表の詳細まで覚えておかないといけない問題であったり、教科書に何気なく書かれている図の描図問題であったりする。教科書に載っている基本用語や用語の定義を確実にするのはもちろんのこと、それだけでは到底足りない。図説、特に図表の収録が多いもの、最新の知見が盛り込まれている最新版を使用して、何がどこに書かれているか覚えているくらい読み込むことが望ましい。描図について今回は考察してグラフを書かせる問題であったが、細胞小器官や抗体などの典型的な構造などを書かせることも多い。教科書、図表を参照して自分で一度書いてみて、本番で正確に描けるようにしておこう。疾病を問われる問題も、教科書図説に載っていないようなものまで無理に覚える必要はないが、図表教科書に載っている病名はメカニズムも含めて覚えておこう。

ハイレベルな問題については、実験内容の意図を素早く理解し、設問ごとに問われている内容を短時間で短い文にまとめられるようにトレーニングする必要がある。また、与えられたデータから仮説を立てて矛盾がないように解答を導き出せる訓練も必要だ。

これらを時間内に解くのは相当な学力を要するので、難関大学用の問題集、同大学の過去問の他、全国大学入試問題正解を一冊仕上げるのもよいだろう。国立の問題は知識も詳しいところが問われている大学が多いので、勉強になるだろう。論述については先生に添削をお願いするのもよいだろう。

小論文・面接

1 小論文

  • 制限時間は50分です。
  • あるテーマが示され、それについて自分の考えを述べる問題が出題されています。

過去のテーマ例

  • 赤ちゃんポストについて
  • 医療費を払えない患者について
  • 子供と教育について
  • 死刑制度について

2 面接

面接の形態個人面接(面接官2人に対し受験生1人)
面接時間10~25分、2回
質問例慶應義塾大学を志望する理由
医師を志望する理由
自分の長所と短所
自分が医師に向いていると思うところは何か
クラブ活動やボランティア活動について(苦労したこと等)
友人について
尊敬する人物
医師を志すにあたって影響を与えた人物
最近の医療関係のニュースで気になるもの
趣味
理想の医師像
医師に必要な資質とは
併願校や昨年度の受験校について
入学後にしたいこと
浪人して得たもの

学納金等

学納金

6年間計22,040,000円
項目初年度次年度以降(毎年度)
入学金200,000円 
在籍基本料60,000円60,000円
授業料3,040,000円3,040,000円
施設設備費350,000円350,000円
実験実習費190,000円190,000円
合計3,840,000円3,640,000円

諸会費等

6年間計19,600円
項目初年度次年度以降(毎年度)
学生自治会費750円750円
学生健康保険互助組合加入費100円 
学生健康保険互助組合組合費2,500円2,500円
合計3,350円3,250円

医師国家試験合格者数及び合格率

総数新卒既卒
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
第115回(2021年3月16日発表)11511511095.7%11011010898.2%55240.0%
第114回(2020年3月16日発表)11611511095.7%10710710699.1%98450.0%
第113回(2019年3月18日発表)11911510994.8%11211110796.4%74250.0%
第112回(2018年3月19日発表)11911611296.6%111110110100.0%86233.3%
第111回(2017年3月17日発表)11811410995.6%11011010797.3%84250.0%
第110回(2016年3月18日発表)11311210593.8%10810810597.2%5400.0%