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兵庫医科大学

2021年度 入試概要

一般選抜A(4科目型)

募集人員約80名(別途、兵庫県推薦入学制度枠5名を募集)

試験科目・時間・配点

1次試験外国語(90分・150点)
コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ
数学(90分・150点)
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(「数列」「ベクトル」)
理科(120分・200点)
以下のうちから2科目選択
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物
小論文(60分・50点)
※小論文の評価は1次試験ではなく、2次試験の際に使用されます。
2次試験面接・調査書(100点)

一般選抜B(高大接続型)

募集人員約10名

試験科目・時間・配点

1次試験数学(90分・100点)
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(「数列」「ベクトル」)
理科(60分・100点)
以下のうちから1科目選択
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物
小論文(60分・50点)
※小論文の評価は1次試験ではなく、2次試験の際に使用されます。
2次試験英語(筆記試験90分・150点)
面接(課題型面接・個人面接・30点)
英語資格検定試験・調査書(50点)

※出願には以下のいずれかの基準を満たす成績を取得していなければなりません。

英検(英検CBT、英検S-CBT、英検S-Interviewを含む)2級合格以上
GTEC(CBTタイプに限る)960点以上
IELTS(Academic Moduleに限る)4.0以上
TEAP4技能(TEAP CBTを除く)225点以上

過年度入試結果

一般選抜A(4科目型)

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

年度募集人数志願者数受験者数
A

1次試験合格者数

2次試験

倍率
A/B

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
2011802,4382,228552822787615814.1
<1,623><1,456><368><47><175><47><94><15.5>
(815)(772)(184)(35)(103)(29)(64)(12.1)
2012802,2482,07448882非公表7015213.6
<1,455><1,322><314><58><44><102><13.0>
(793)(752)(174)(24)(26)(50)(15.0)
2013751,7851,73242177非公表7615311.3
<1,113><1,068><273><46><57><103><10.4>
(672)(664)(148)(31)(19)(50)(13.3)
2014772,0231,93538980非公表8116112.0
<1,226><1,165><237><40><57><97><12.0>
(797)(770)(1529(40)(24)(64)(12.0)
2015741,9891,89837775非公表7515012.7
<1,259><1,198><255><56><49><105><11.4>
(730)(700)(122)(19)(26)(45)(15.6)
2016791,8151,73940686非公表8216810.4
<1,143><1,086><270><60><59><119><9.1>
(672)(653)(1369(26)(23)(49)(13.3)
2017791,9731,80242080非公表8616610.9
<1,258><1,143><277><55><49><104><11.0>
(715)(659)(143)(25)(37)(62)(10.6)
2018802,1361,979436110非公表922029.8
<1,315><1,204><260><69><50><119><10.1>
(821)(775)(176)(41)(42)(83)(9.3)
2019851,8521,741444116非公表882048.5
<1,128><1,048><282><68><56><124><8.5>
(724)(693)(162)(48)(32)(80)(8.7)
2020851,7961,711435142非公表822247.6
<1,058><1,004><265><80><63><143><7.0>
(738)(707)(170)(62)(19)(81)(8.7)

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
20111913915812.088.0100.0
2012306034111715219.739.522.47.211.2100.0
<18><34><28><9><13><102><17.7><33.3><27.5><8.8><12.8><100.0>
(12)(26)(6)(2)(4)(50)(24.0)(52.0)(12.0)(4.0)(8.0)(100.0)
20133112215320.379.7100.0
20143212916119.980.1100.0
20151913115012.787.3100.0
20162214616813.186.9100.0
20172913716617.582.5100.0
20184315920221.378.7100.0
20193716720418.181.9100.0
20206116322427.272.8100.0

合格者最低点

年度合格者最低点
A
満点
B
得点率
A/B
備考
2011362.060060.33% 
2012312.755056.85% 
2013318.855057.96% 
2014333.055060.55% 
2015309.555056.27% 
2016337.355061.33% 
2017371.555067.55% 
2018351.855063.96% 
2019357.855065.05% 
2020404.865062.28% 

一般選抜B(高大接続型)

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

年度募集人数志願者数受験者数
A

1次試験合格者数

2次試験

倍率
A/B

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
2019101511498710非公表21212.4
<56><55><31><3><2><5><11.0>
(95)(94)(56)(7)(0)(7)(13.4)
2020102732608710非公表91913.7
<118><116><41><2><4><6><19.3>
(155)(144)(46)(8)(5)(13)(11.1)

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
2019751258.341.7100.0
20206131931.668.4100.0

合格者最低点

年度合格者最低点
A
満点
B
得点率
A/B
備考
2019256.243059.58% 
2020315.253059.47% 

一般選抜の傾向と対策

1 英語

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1読解英文和訳、指示語
2読解英文和訳、同意語句
3読解英文和訳、空所補充、指示語
4読解空所補充
5英作文和文英訳
2019年度
大問番号項目内容
1読解英文和訳
2読解英文和訳、空所補充
3読解英文和訳、空所補充、同意語句
4読解語句整序
5英作文和文英訳
2018年度
大問番号項目内容
1読解英文和訳
2読解英文和訳、空所補充
3読解英文和訳、空所補充
4読解語句整序
5英作文和文英訳
2017年度
大問番号項目内容
1読解空所補充
2読解語句整序
3読解空所補充、英文和訳
4読解空所補充、条件付英文和訳
5英作文和文英訳
2016年度
大問番号項目内容
1読解語句整序
2読解空所補充、内容説明、英文和訳
3読解空所補充、英文和訳
4読解英文和訳、内容説明
5英作文和文英訳

B 傾向

記述式である。大問の内容・形式は、比較的一定で、読解中心の問題4題と和文英訳1題である。英文の内容は多岐にわたり、かなり抽象的なものも出題されてきたが、近年は医療系・科学系の文章が多くなっている。

2018年度・2019年度は大問の構成・形式がほぼ同じだったが、2020年度は設問形式にいくらか変化があった。大問1は、従来、英文の全文訳だったが、部分和訳と指示語の説明となった。内容がやや抽象的で一文一文が長いので、よく理解した上で訳出する必要がある。大問2・3は長文総合問題である。やや長い下線部の英文和訳と空所語補充問題・同じ意味の語句を尋ねる問題があり、語彙・文法・語法・イディオム・特殊構文が問われている。下線部和訳問題は、一部難語も含み、前後の文脈も押さえなければ訳出は難しい。大問4は、従来、語句整序問題が出題されてきたが、前置詞を中心とした空所補充問題となった。前置詞の用法やイディオムの知識が必要である。最後の大問5は和文英訳である。一連の日本語の全文または一部を英訳することが求められる。また、訳出量が多い。

C 対策

まず、文法・語法・特殊構文の他、特に語彙・語法・イディオムの質と量を充実させることが必要である。そして、そのうえでこれらの知識を前提とした解釈技術を習得しよう。かなりの量がある和訳問題に対応するには、文の構造を確実に読み取ることができる解釈技術が不可欠である。

長文問題では、長文本文の内容を丁寧に読み取ることが重要である。パラグラフ単位でテーマ・主張をつかんでいくとよい。設問の多くは内容・文脈把握を前提に作られている。下線部和訳問題も具体例や指示語の内容を明示する条件が付される場合もあり、文脈上把握したポイントをもれなく解答に反映することが求められる。

最後の大問の英作文は、短い文章を英訳させるものであり訳出量は極めて多い。しかし、文章である以上文脈の助けがあり、そこから英作文上のポイントを抽出すれば平明な表現への意訳も可能である。量が多いのでポイントを外さない丁寧な訳出を心がける。

全体として記述量が多いので、試験時間の90分を有効に使って、漏れやミスがないようにひとつひとつ丁寧に仕上げていかなければならない。

2 数学

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1小問3問(1)関数の微分、定積分の計算
(2)三角関数の不等式
(3)玉を箱に入れる方法の数
2複素数と図形\(\omega\)、三角形の重心、回転、正三角形
3不等式と整数2項定理による不等式の証明、2つの自然数の大小
2019年度
大問番号項目内容
1小問4問(1)指数方程式、2次方程式の解の理論
(2)分数漸化式
(3)ベクトルと三角形、面積比
(4)じゃんけんの確率
2図形と計量三角形の合同証明、線分の長さ、五芒星の面積、五角錐の体積
3微・積分法対数の性質、関数の増減・極値とグラフの変曲点と概形、回転体の体積
2018年度
大問番号項目内容
1小問4問(1)2次関数の最大・最小
(2)方べきの定理
(3)三角関数と値
(4)整数(\(n\)進法)
2微・積分法、無限級数の和関数の極値、グラフと面積、面積和の極限
3確率と数列反復試行の確率、数列と漸化式
2017年度
大問番号項目内容
1小問4問(1)整数の性質
(2)関数の極限
(3)2次方程式の解の理論
(4)円に内接する四角形とベクトル
2空間図形の計量立体の断面積、体積の計算(積分)
3複素数と平面極形式、4次方程式、実数条件、軌跡の図示
2016年度
大問番号項目内容
1小問5問(1)集合の要素の最大・最小
(2)線形計画法
(3)方程式の解
(4)図形と計量
(5)確率漸化式
2微・積分法(数Ⅱ)4次曲線と2点で接する接線、面積
3複素数平面複素数平面上の点の軌跡

B 傾向

出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲで、数学Bはベクトルと数列である。大問1は4~5問の小問集合であり、全分野から出題されているが、数学Ⅰ・A・Ⅱからの出題が多い。大問2と3はベクトル、複素数平面、微分・積分といった数学Bと数学Ⅲからの出題が多い。2019年度は大問2において、Ⅰ・Aの内容で正五角形に関する問題が出された。

出題形式は小問も含めて、全問が途中の計算や過程も示すよう求められる記述式である。医大入試としてはマイナーな全問記述形式である。各問題に配点が明記されているのが特徴である。大問1の小問集合は概ね教科書の章末レベルを少し上回る問題であるが、計算量が多いものも見られる。大問2と3は標準入試問題レベルであるが、やはり計算量が多いものが見られる。2020年度では、大問1の(1)であまり見かけない問題が出された。また、これ以外で数学Ⅲとしては、大問2の複素数平面に関する問題だけであった。小問も含めて、記述答案としてまとめにくい問題もある。したがって、試験時間90分はやや厳しい。ただし、ここ数年は、やや易化傾向にあるようだ。

C 対策

まずは、標準的な入試問題が収録されている問題集を用いて、全体的な学力をつけよう。その際、例題を参考にして、記述答案のまとめ方をも学ぼう。ただし、冗長になることなくコンパクトにまとめるように練習しなければならない。利用する問題集としては河合出版「チョイス新標準問題集」、正高社「タイプわけによる理系の数学ⅠAⅡB」などがお薦めである。

入試標準レベルの学力を身につけた後、さらにより高いレベルの問題集にも挑戦しよう。試験時間が90分で、時間的にかなり厳しいので、計算力と計算スピードが必要である。普段から論証にも留意しておかなければならない。従来の出題傾向とレベルに合った標準以上の問題集、例えば、上記の問題集に加えて、学研「数学ⅠAⅡB問題総復習」、河合出版「ハイレベル理系数学」、数研出版「オリジナル・スタンダード数学演習Ⅲ」、Z会出版「理系数学入試の核心 標準編」などを用いるとよい。証明や数・式の大小比較などにも注力しておく。

繰り返しになるが、これらの問題集に取り組む際は、答案の書き方、まとめ方も学習しよう。難問・奇問はやらなくてよい。また、過去問を研究することは絶対に必要である。入試本番では、解く順序もポイントとなる。したがって、問題に接するときには、その難易度、解法の指針、計算量などを即座に判断するという実践的な練習もしておかなければならない。

3 物理

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1電磁気原子核のまわりを回る電子と電子が作る磁場
2力学斜面上での物体の運動、運動方程式
3熱力学円柱形容器内の分子運動論
4波動音波、ヤングの実験
5原子放射線の影響、半減期
2019年度
大問番号項目内容
1小問集合力学:浮力、原子:電子波のブラッグ反射、電磁気:ソレノイドコイルの性質、原子:原子核反応と半減期
2力学回転する円錐形容器内の物体の運動
3熱力学シリンダー容器内の気体がする仕事、状態変化
4電磁気コンデンサーを含むブリッジ回路
5波動直接波と反射波の干渉
2018年度
大問番号項目内容
1小問集合力のつり合い・正弦波の性質・プリズムによる分光・放射性崩壊と半減期
2力学壁に対する物体の衝突と衝突後の運動
3熱力学気体の状態変化と熱効率
4電磁気3枚の極板によるコンデンサー回路
5原子光電効果
2017年度
大問番号項目内容
1小問集合物体の投射、電位と電場・電流と磁場、繋がれた容器内の気体の状態変化、物質を構成する粒子・素粒子
2力学円すい振り子とばね
3電磁気LRC直列回路による交流回路
4原子X線発生装置とコンプトン効果
5波動ニュートンリング
2016年度
大問番号項目内容
1波動・原子光の分散・屈折、ウランの崩壊と核分裂の連鎖反応
2力学衝突による円運動、繰り返し衝突
3熱力学光の融解
4原子ボーアの水素原子模型
5電磁気電場・磁場中での荷電粒子の運動

B 傾向

出題範囲は、「物理基礎・物理」。すべての単元から出題されている。ほぼすべてが記述式で、グラフを書いて導出過程が求められることも多い。解答数は40問程度であり、60分で解ききることは容易ではない。

例年、大問1は小問集合であったが、2020年度は電磁気の大問になった。大問5問にそれぞれ「力学」「電磁気」「熱力学」「波動」「原子」が割り当てられた形になったので、今後はこの形式でいく可能性は高い。

2020年度入試の概要は次のとおりである。大問1は「電磁気」だが、原子レベルの題材で、一見ボーアの問題を想起させるが、クーロン力による円運動と電子の流れがつくる磁場の問題である。大問2は「力学」。斜面上の物体の運動を問うもので、基本は運動方程式。大問3は「熱力学」。円筒容器内の分子運動論である。立方体や球形はよく見るので少々戸惑うかもしれぬ。大問4は「波動」。ヤングのようで2波源の干渉である。大問5は「原子」。原子崩壊と半減期の問題である。

C 対策

一見「原子」で実は「電磁気」のように、受験生を戸惑わせるような作りが目立つ。作為的ではないにしろ、気を付ける必要がある。しっかり読めばどんな単元のどんな質問なのかが見えてくる。戦いはここから始まる。まず単元と質問内容をつかみ、その単元のおおよその流れを思い浮かべる。例えば2波源の問題ならば、小単元は「2波源の干渉」、流れは「2波源間の定常波の成り立ちをつかみ、腹線・節線の形や本数を考える」である。小単元ごとに解法の流れはおおよそ決まる。勉強のポイントは「解くこと」ではなく、「解法の流れを身につける」ことである。

標準レベルを数多く解く。まずは解法の流れを身につける必要がある。さらに、「導出過程も簡潔に…」が多いので、その練習もしたい。必要なキーワードは何かを意識しよう。グラフ化や図示の問題も慣れが必要である。兵庫医科の過去問から初めて、国公立大学の問題集なども練習に加えてみよう。

4 化学

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1無機・理論石灰石の反応と性質、関連化合物、重曹の熱分解
2理論・無機リチウムイオン電池の構造と反応
3有機C17H28O4の構造決定、ケト・エノール互変異性
2019年度
大問番号項目内容
1無機・理論鉄の製法と性質
2理論実在気体と気体の性質
3有機芳香族化合物の構造決定
2018年度
大問番号項目内容
1理論酸化還元反応、中和滴定、電離平衡
2理論アンモニアの製法、反応速度、化学平衡
3有機合成高分子
2017年度
大問番号項目内容
1無機・理論ケイ素とその化合物、結晶格子の計算
2理論熱化学計算、化学変化の量的関係(グラフの描図)
3有機アミノ酸、ペプチド、グルタチオンの構造
2016年度
大問番号項目内容
1無機・理論アルミニウム、イオンの大きさ、融解塩電解、水和水、再結晶
2理論溶解度積、沈殿滴定
3有機・理論ルミノール反応とルミノール合成、元素分析

B 傾向

試験時間に対して問題量が多い。全問記述式で解答用紙に記述する内容は多く、時間内に完答するのは困難なため、点が取れる問題とそうでない問題の取捨選択を試験中に迫られることになる。多くのテーマにまたがる融合問題が多く、全分野が満遍なく出題される。計算過程を記す問題、150字の記述問題、グラフなどの描図問題、受験生になじみの少ない化合物を扱う初見の問題など、付け焼き刃の勉強では太刀打ちできない。理論・無機・有機の各分野で理由を答える問題は頻出である。考察・計算に多くの時間を使うため、語句の穴埋めや主要な化学反応式はスラスラ書けるレベルに達していなければならない。

2020年度は大問1(4)で気体発生実験において火を止める前にするべきことが何かが問われた。このように実験に関する問題が多いのが医学部入試の特徴である。普段の学習では製法などを学ぶ際に実験手順、操作方法にも注目しておこう。大問2はリチウムイオン電池の出題であった。(3)は活物質の定義をしっかり読まないと間違えてしまうので注意が必要である。あとはA・hなどの物理的な単位が出てくるのも電気化学分野の特徴である。エネルギー変換効率、エネルギー密度などは試験でよく狙われる。大問3はかなり分子量の大きな有機化合物の構造決定問題である。最初に大きな分子量の大きな化合物を見てしまうと気持ちが滅入ってしまうかもしれないが、加水分解などにより分子を小さくしていくのであまり気にせず解いていくようにしよう。低分子量なった時に構造を判断しうる知識を持っていれば良い。ケト・エノール互変異性も医学部入試では頻出の反応である。少し高度であるが反応機構まで理解しておくと試験本番で焦らずに済むだろう。

C 対策

全分野から満遍なく出題されるため、教科書の隅まで読み込む必要がある。「化学の新演習」(三省堂)などの難関大学用の問題集に加えて「化学の新研究」(三省堂)などの参考書を繰り返し何回も丁寧に読み、理論の背景を知り、応用力を養っておく。常に「なぜ、どうして」と考えながらの学習を心がける。国公立大学や東京慈恵会医科大学の過去問も解いておくと、余裕を持って試験に臨めるだろう。普段の学習にも柔軟性と自由な発想が大切である。1ヶ月後に見直しても何が書いてあるのかはっきりとわかる答案ノートを作っておく。参考書の要点に線を引いて問題を解くだけの受動的な勉強ではなく、色ペン・色鉛筆を機能的に使ってノートをまとめる(理論計算の解答を解法ごとに色分けして囲む、有色の物質はその色で化学式や語句を塗るなど)、解答の根拠などの注釈がついた解答解説ノートを作る、スキャナーでそれらのノートをスマートフォンやタブレットに取り込んで移動中の電車内やその他の空いている時間に繰り返し眺める、インターネットで実験動画を閲覧するなど様々な工夫を凝らして勉強を楽しんで欲しい。

5 生物

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1総合カタラーゼ、血液成分、肝臓、コムギの倍数体、細胞内共生、示準化石、相似器官、緑藻類、体液循環、ハーシーチェイス、自然浄化、キーストーン種、森林限界、中枢神経系、だ腺染色体、被子植物の配偶子形成、ヒトの眼の遠近調節、工業暗化、筋収縮
2生殖と発生ヒトの受精と発生
3代謝呼吸基質の分解
4遺伝情報遺伝子の発現と突然変異
5体内環境ABO式血液型
2019年度
大問番号項目内容
1総合自律神経、ウニの割球、共生、ウイルス、血球、内分泌系、バイオーム、進化、気孔、反射、ゲノム、伴性遺伝、分類、光合成
2有性生殖減数分裂と染色体の動向
3代謝光合成の仕組み
4有性生殖・遺伝情報遺伝子発現(計算)、塩基配列の特定、PCR
5進化・系統と分類進化論、遺伝的浮動、化石、相同器官、生きている化石
6遺伝情報遺伝子頻度、ハーディ・ワインベルグ(計算)
2018年度
大問番号項目内容
1総合細胞、腎臓、血液型、細胞性免疫、タンパク質、呼吸、生態系、富栄養化、5界説、遺伝、植物の発生、伴性遺伝、遺伝情報
2系統動物界の系統樹
3生態系窒素循環
4体内環境ヒトの心臓の構造、血液の循環、
5動物の発生色々な動物の卵割
6遺伝情報ラクトースオペロン、遺伝子組み換え
2017年度
大問番号項目内容
1総合顕微鏡操作、DNA研究史、ホルモン、系統、細胞、酵素、体液の循環、一次遷移、生体防御、カエルの初期発生、胚葉分化、炭酸同化、分類
2体内環境、遺伝情報血液凝固、遺伝子発現、血友病の遺伝
3動物の反応活動電位
4生態標識再補法
5生態個体群の成長
6動物の反応聴覚器・平衡器の構造と働き、大脳の働き
2016年度
大問番号項目内容
1総合顕微鏡操作、エキソサイトソース、植物の陸上への進出、酵素、TLR、緑色硫黄細菌、両生類と鳥類、花芽形成、動物の行動、イオンチャネル、大腸菌、ステロイドホルモン、微小管、植物の基本組織系、遷移、物質循環、生物多様性、類人猿、動物の進化、クロロフィルa
2生殖・発生アポトーシスとその働き
3遺伝情報ウシの斑紋の遺伝
4進化・系統分子時計
5遺伝情報一塩基多型(SNP)
6遺伝情報PCR法(ポリメラーゼ連鎖反応法)
7遺伝情報真核細胞のDNA複製の仕組み

B 傾向

記述式。大問1は毎年度総合問題となっており、多くの範囲から一問一答式の選択問題が出題される。大問の数が例年の6題から5題になったからか、小問集合の数が14題から20題になったので、問題数は2019年度と変化がなかった。該当する選択肢を全て選ぶ問題は2020年度も出題されず、解きやすかったと思われる。一方で選択肢の内容が、筋収縮の仕組みを順番に並べるなど、仕組みを詳細に理解していないと解きにくい問題も散見された。また、教科書の重要そうに見えない文章にさらりと書かれているような内容や実験のページの「用意する材料」について詳しく聞かれるなど、「どこに書いてあるかはわかるが、詳細が思い出せない」と悩んでしまうような出題も過去にはあったので、完答するには幅広く確実な知識が必要である。論述の字数は20~90字、内容については、用語の説明はもとより根拠や特徴を説明する問題など多岐に渡っている。なお、計算問題らしき計算問題は、2020年度は出題されなかった。

出題内容は、動物の反応、遺伝情報、生殖と発生などが頻出である。毎年大問として出題されている生態系、進化、系統は2020年度では小問集合にとどまった。

C 対策

殆どが基本的な用語を問う問題なので、教科書をじっくり読んでまとめておくとよい。一つの用語に関してまとめる時も論述でも生かせるように、短く説明をしたバージョンと、周辺の知識を取り入れた長くまとめたバージョンを作っておくと勉強になる。論述問題を書く場合は、キーワードと書くべき優先順位などを意識して取り組むのがよい。そうすると、どんな字数の問題が出ても対応できるようになるだろう。また、他の分野との関連性を意識すること以外に、グラフや模式図を書き出し、視覚を用いた学習も心がけよう。定義は単語を見た瞬間、瞬時に頭に思い浮かぶくらいまでにレベルアップしていってほしい。特に体内環境や遺伝情報、動物の反応に関する知識は資料集で細かいところまで学習しておくと差がつけられるようになるだろう。図や表、グラフはしっかりと確認しておこう。作図問題も以前は頻出なので、自分で図を描いてみるのもよいだろう。

また、総合問題は過去と似たような問題が出題されることもあるので、是非過去に遡って解いてみよう。全分野にまたがっているので、総復習にも有効である。

小論文・面接

1 小論文

  • 制限時間は60分です。
  • 課題文を読み、いくつかの設問に解答する形式の問題が出題されています。
  • 1次試験で実施されますが、評価については2次試験の際に使用されます。

過去の課題文の出典例

  • 赤林朗「医の倫理の未来を育む」
  • 内田樹「修業論」
  • 小鷹昌明「医者を続けるということ」
  • 鷲田清一「『待つ』ということ」
  • 中室牧子「学力の経済学」
  • 岩田正美「現代の貧困」
  • 本川達雄「人間にとって寿命とはなにか」
  • リチャード・ドーキンス「利己的な遺伝子」日高敏隆、羽田節子他訳

2 面接

面接の形態個人面接(面接官3人に対し受験生1人)
面接時間10~15分
質問例兵庫医科大学を志望する理由
医師を志望する理由
将来希望する診療科は何か
自分の長所と短所
自分が医師に向いていると思うところは何か
クラブ活動やボランティア活動について(苦労したこと等)
友人について
尊敬する人物
医師を志すにあたって影響を与えた人物
最近の医療関係のニュースで気になるもの
趣味
理想の医師像
医師に必要な資質とは
併願校や昨年度の受験校について
入学後にしたいこと
浪人して得たもの

学納金等

学納金

6年間計37,000,000円
項目初年度次年度以降(毎年度)
入学金2,000,000円 
授業料2,200,000円2,200,000円
実験実習費1,000,000円1,000,000円
施設設備費1,300,000円1,300,000円
教育充実費2,000,000円1,200,000円
合計8,500,000円5,700,000円

諸会費等

6年間計600,000円
項目初年度次年度以降(毎年度)
後援会入会金及び会費500,000円 
学生会入会金10,000円 
学生会費15,000円15,000円
合計525,000円15,000円

医師国家試験合格者数及び合格率

総数新卒既卒
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
第115回(2021年3月16日発表)1071049793.3%1041019493.1%333100.0%
第114回(2020年3月16日発表)12011811597.5%11311110897.3%777100.0%
第113回(2019年3月18日発表)12011711094.0%11711410793.9%333100.0%
第112回(2018年3月19日発表)12111811597.5%11010710497.2%111111100.0%
第111回(2017年3月17日発表)1071039289.3%102988788.8%555100.0%
第110回(2016年3月18日発表)10510510095.2%1031039895.1%222100.0%