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獨協医科大学

2022年度 入試概要

一般選抜

募集人員57名

試験科目・時間・配点

1次試験外国語(60分・100点)
コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ
数学(60分・100点)
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(「数列」「ベクトル」)
理科(120分・200点)
以下のうちから2科目選択
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物
2次試験小論文(60分)、面接

大学入学共通テスト利用選抜

募集人員10名

試験科目・時間・配点

1次試験
(大学入学共通テスト)
外国語(200点満点を100点満点に換算)
「英語【リーディング】【リスニング】」
数学(200点満点を100点満点に換算)
「数学Ⅰ・数学A」「数学Ⅱ・数学B」
理科(200点)
「物理」「化学」「生物」から2科目選択
2次試験小論文(60分)、面接

過年度入試結果

一般選抜

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

年度募集人数志願者数受験者数
A

1次試験合格者数

2次試験

倍率
A/B

正規合格者数
補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数
2021632,5072,26945090非公表7916913.4
<1,704><1,539><300><109><14.1>
(803)(730)(150)(60)(12.2)
2020582,0951,824381103非公表5515811.5
<1,327><1,118><252><103><10.9>
(768)(706)(129)(55)(12.8)
2019582,1651,91338193非公表5514812.9
<1,407><1,214><238><101><12.0>
(758)(699)(143)(47)(14.9)
2018581,8281,60233896非公表5415010.7
<1,195><1,047><233><98><10.7>
(633)(555)(105)(52)(10.7)
2017531,5301,37830475非公表2810313.4
<1,019><909><214><66><13.8>
(511)(469)(90)(37)(12.7)

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
20213113816918.381.7100.0
20202313515814.685.4100.0
2019131351488.891.2100.0
20182312715015.384.7100.0
2017188510317.582.5100.0

合格者最低点

年度1次/2次合格者最低点
A
満点
B
得点率
A/B
備考
20211次非公表400 
2次非公表400 
20201次非公表800 
2次非公表800 
20191次非公表800 
2次非公表800 
20181次非公表800 
2次非公表800 
20171次非公表600 
2次非公表600 

大学入学共通テスト利用選抜

概要

上段は全体、中段< >は男子、下段( )は女子の数値です。

年度募集人数志願者数受験者数A1次試験合格者数2次試験

倍率
A/B

正規合格者数補欠者数

最終合格者数
B=①+②

人数うち繰上合格者数②
202110601589104非公表非公表非公表2523.6
<372><361><67><19><19.0>
(229)(228)(37)(6)(38.0)
2020151,1061,09325140非公表266616.6
<690><682><170><49><13.9>
(416)(411)(81)(17)(24.2)
2019151,1851,16625240非公表175720.5
<745><732><166><42><17.4>
(440)(434)(86)(15)(28.9)
2018151,2111,19325041非公表246518.4
<777><764><174><44><17.4>
(434)(429)(76)(21)(20.4)
2017201,1211,10726541非公表216217.9
<728><719><163><30><24.0>
(393)(388)(102)(32)(12.1)

最終合格者内訳

年度人数構成比率(%)
現役1浪2浪3浪4浪以上
その他
合計現役1浪2浪3浪

4浪以上
その他

合計
20219162536.064.0100.0
202017496625.874.2100.0
2019453577.093.0100.0
201813526520.080.0100.0
2017656629.790.3100.0

合格者最低点

年度1次/2次合格者最低点
A
満点
B
得点率
A/B
備考
20211次非公表400 
2次非公表400 
20201次非公表800 
2次非公表800 
20191次非公表800 
2次非公表800 
20181次非公表800 
2次非公表800 
20171次非公表600 
2次非公表600 

一般選抜の傾向と対策

1 英語

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1A読解空所補充、内容説明
1B読解空所補充、同意表現、内容真偽、内容説明
2A会話文空所補充、内容説明、内容真偽
2B読解文整序
2C読解空所補充
3文法・語彙語句整序
4文法・語彙空所補充
2019年度
大問番号項目内容
1A読解空所補充、内容真偽、内容説明
1B読解空所補充、同意表現、内容真偽
2A会話文空所補充、内容説明、内容真偽
2B読解文整序
2C読解空所補充
3文法・語彙語句整序
4文法・語彙空所補充
2018年度
大問番号項目内容
1A読解空所補充、内容真偽、内容説明
1B読解空所補充、同意表現、内容真偽、内容説明
2A会話文空所補充、内容説明、内容真偽
2B読解文整序
2C読解空所補充
3文法・語彙語句整序
4文法・語彙空所補充
2017年度
大問番号項目内容
1A読解空所補充、内容説明、内容真偽
1B読解空所補充、同意表現、内容説明、内容真偽
2A会話文空所補充、内容説明
2B読解文整序
2C読解空所補充
3文法・語彙語句整序
4文法・語彙空所補充
2016年度
大問番号項目内容
1A読解空所補充、内容説明
1B読解空所補充、同意表現、内容説明
2A会話文内容説明、内容真偽
2B読解文整序
2C読解空所補充
3文法・語彙語句整序
4文法・語彙空所補充

B 傾向

全問マーク式である。大問の内容・形式・構成は、ここ数年は変わらない。大問数は4つだが、大問がさらに細かく分かれているので、実際は7題といえる。マーク箇所総数は、2016年度以降、61である。長文の総語数は2018年度以降2,000語程度である。2021年度には試験時間が70分から60分に変更される。

長文の内容は多岐にわたっているが、医学・生物学系のものが多い。大問1は、長文総合問題がAとBの2つ出題されており、設問は空所補充、同意表現、内容説明、内容一致などである。大問2は、Aは会話長文、Bは文整序が2つ、Cは長文中の空所補充である。大問3は日本文が与えられている整序英作文で、空所が9箇所あり、複数のポイントが組み合わされている。大問4は文中の空所語句補充問題で、イディオム・語彙を問う。長文の内容や各問は、全体的に見れば標準的なものとなっている。

C 対策

大問は、実質的には7題ある。多様な問題形式に対応しなければならない。文法・語法・イディオム・語彙・特殊構文といった知識の習得や読解技術の洗練はもちろんのこと、問の解法もしっかりと確認しておく必要がある。長文では、文脈を丁寧に確認しなければ問は解けない。会話長文でも同様だ。会話の流れを丁寧に追って内容を把握する。文整序では、新情報・旧情報や接続表現・指示語に着目して解いていく。整序英作文では、空所が9箇所あるため、日本文を見てある程度文構造が予測できるようにする。いずれにしろ、試験時間内にすべての大問をバランスよく解答できなければならない。適正な時間配分のもとに問を解き切る訓練も必要だ。

2 数学

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1(1)三角関数
(2)2次曲線
(1)三角関数(極座標)、動径の長さの最大・最小(三角関数の合成)
(2)双曲線と直線、2次方程式
2指数・対数指数対数不等式、領域と最小値
3確率複数の赤玉と白玉を、条件を満たすように円状に並べる確率
4ベクトルと図形三角形と平面ベクトル、外接円、ベクトルの諸計算
5積分法ガウス記号と三角関数を含む関数\(f(x)\)の性質、\(y=f(x)\)と回転体の体積、不定積分(部分積分)、\(f(x)\)を含む曲線の面積と無限級数の和
2019年度
大問番号項目内容
1(1)指数・対数
(2)複素数平面
(1)指数方程式、対数不等式
(2)極形式、三角形の面積
2数列と確率さいころの確率、連立漸化式
3空間ベクトル2直線の位置と距離の最小、2面角
関数微分可能性、方程式の解、三角形の面積の最大
5積分法接する2曲線、定積分と面積、体積、曲線の長さ
2018年度
大問番号項目内容
1(1)複素数平面
(2)整数
(1)極形式、ド・モアブルの定理
(2)整数解、約数と倍数、約数の和
2確率反復試行の確率、条件付き確率、確率の最大値
3ベクトル平面ベクトル、三角形の面積、内積の計算
4定積分と極限定積分と関数、漸化式と無限級数の和
5ベクトルと積分空間ベクトル、立体の断面積、回転体の面積
2017年度
大問番号項目内容
1指数・集合指数関数の最小値、ガウス記号と集合の要素の個数
2場合の数・確率ひもをつないで輪を作る方法の数・確率の計算
3ベクトル正四角錐、4点が同一平面にある条件、線分の最小値
4数列数列{\(n^{p}\)}について\(p=1~4\)の和、異なる平方数の積の和
5数列と極限極限で表された関数、無限級数、区分求積法
2016年度
大問番号項目内容
12次関数、整数の性質2次不等式、4進法
2確率数字が書かれた球を袋から取り出す確率
3ベクトル内心、外心のベクトル
4数列複素数を含む漸化式、数学的帰納法
5積分法曲線の長さ、置換積分

B 傾向

出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲで、数学Bからは数列とベクトルである。70分で大問5題となっており、試験時間に比べて問題量が多く、かなり厳しい。確率と微分・積分からは毎年のように出題されている。また、数列、ベクトル、式と曲線もよく出題されている。なお、2018年度から2年連続して数Ⅲの複素数平面からの出題があった。また、場合の数・確率からの出題は難しい傾向にある。それ以外の分野から、いわゆる難問や奇問は出題されない。標準的な問題が見られる。

出題形式はセンター試験と同じマークシート式である。ただし、符号-と±、それに0から9までに加えて、自然対数の底 をマークするようになっている。完全誘導形式であり、順次空所を埋めていくことになる。したがって、解いていく途中でつまずくと後が続かなくなる。計算量も多く、完答できそうな問題は見当たらない。計算力と計算スピードが求められる。空所が多いのが特徴である。2020年度も従来の傾向は続いている。

C 対策

まずは、難問や奇問は無視し、標準的な入試問題を多く解いて、必要な学力を身につけよう。とにかく教科書をベースにして、しっかり問題演習を積み重ねていこう。マークシート式の問題集、例えば、獨協医科大学の過去問のみならず、センター試験の過去問題集や他大学のマーク式の過去問も活用して、マークシート式に慣れるとよい。正解を求めることを最優先した学習に努めよう。河合出版「チョイス新標準問題集」、「理系数学の良問プラチカ数学ⅠAⅡB」、それに正高社「タイプわけによる理系の数学ⅠAⅡB」などがお薦めである。

誘導される通りにしっかり計算していかないとマークができなくなるので、手際よくスピーディに、しかも正確に計算する習慣をつけなければならない。必要な部分だけを取り出して計算するといった、効率的に計算することに徹することが重要である。また、計算の際には、グラフや図も有効に活用しよう。微分・積分は当然であるが、他分野からの問題についても、かなりの計算量である。加えてマークする箇所数が多いので、計算力・計算スピードを、しっかり会得しておくことが不可欠である。加えて、学研「数学ⅠAⅡB問題総演習」やZ会出版「理系数学入試の核心 標準編」などを使用するのがよい。

5問の中から、難しい方から2問を保留にして残り3問に集中して解く、その後保留にしておいた2問に取りかかることで得点の上乗せを狙うといった方が得策と言える。全問解いてやろうなどとは思わないこと。返り討ちになりかねない。

3 物理

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1小問集合力学:万有引力とケプラーの法則、波動:ドップラー効果、電磁気:コンデンサーを含む直流回路、原子:原子崩壊と放射線
2熱力学シリンダーとピストンによって閉じ込められた気体の状態変化、ピストンには滑車を使って力がはたらく
3原子結晶格子による電子線の干渉
4電磁気鉛直なレールに沿って落下する導体棒の誘導起電力
5力学鉛直面内の円運動・衝突と運動量保存・反発係数
2019年度
大問番号項目内容
1小問集合力学:床上の斜方投射・衝突、波動:回折格子、電磁気:磁場・電場中の荷電粒子の運動、原子:光電効果
2熱力学熱機関における状態変化と熱効率
3原子水素原子が発する光子、運動量保存、エネルギー保存
4電磁気直流コンデンサー回路、極板にはたらく力
5力学剛体にはたらく力、倒れる条件と滑る条件
2018年度
大問番号項目内容
1小問集合力学:衝突と運動量保存・気球、波動:弦の振動、電磁気:電流回路
2波動光ファイバー・屈折と全反射
3力学運動量保存と力学的エネルギー保存
4電磁気電荷と電位・電場中の電荷の運動
5原子ボーアの水素原子モデル
2017年度
大問番号項目内容
1小問集合力学:衝突と運動量保存、波動:ドップラー効果、電磁気:ホール効果、原子:電子線のブラッグ反射
2熱力学太陽エネルギーが大気に及ぼす状態変化
3波動波の反射と定常波、波の式化
4電磁気LCRの直流・交流回路、スイッチの切り替え
5力学慣性力とばねおよび振り子の単振動
2016年度
大問番号項目内容
1小問集合力学:円筒形上の立方体のつり合い、熱力学:氷の融解、波動:凹面鏡、電磁気:多数の抵抗の接続
2波動光の干渉計
3電磁気磁束密度が異なる2つの磁場中を運動する電子
4力学U字管内の液体の単振動
5原子238Uの原子核のα崩壊

B 傾向

出題範囲は「物理基礎・物理」の全範囲である。大問5題の出題で、全体で20問程度のマーク式となっていて、ここ数年大きな変化はない。試験時間が昨年までは理科2科目で100分であったが、2021年度は120分となる。

大問1は小問集合で異なる単元から4問。ほとんどが標準的な内容で、時間のかかる問題はない。大問2~大問5は「力学」、「電磁気」、「波動」、「熱力学」、「原子」の中から4単元が出題され、「力学」と「電磁気」は必出である。

2020年度入試の概要は次のとおりである。大問1は小問集合。複数解答を組み合わせる問題が4題中3題であった。問1は円軌道から楕円軌道に移る問題。問2は観測者と反射板が動くドップラー効果の問題。問3はコンデンサーを含む直流回路で2つのスイッチを切り替えて変化を問うもの。問4は原子のα崩壊の回数を問う問題。大問2はシリンダー内の気体の状態変化。装置に滑車が組み込まれていて、少々目新しい。大問3はブラッグ反射に似た、電子線の干渉を問うもの。大問4は、回路に沿って落下する導体棒が生じる誘導電流の問題であり、最終的に導体棒は終端速度になるというものだ。

C 対策

1つの単元からの問題は少なく、いくつかの単元の組み合わせが多い。例えば大問2では熱力学が基本だが、滑車を使った力学と組み合わせている。大問4では電磁気と運動方程式の組み合わせである。つまり一つの大問を考えるうえで、主となる単元の法則や公式を利用するのは当然なのだが、そのほかにどんな単元のどんな考え方が必要となるのかを意識することが必要となる。問題を解きながら自然にその意識ができるようになるためには、できるだけ多くの問題を解き、解法が反射的にでてくるようになるまで練習をしたい。教材としては、セミナー物理や良問問題集など、問題数が多い問題集がよい。また、出題形式や難易度を体感することがとても重要となるので、過去問の演習は欠かせない。

4 化学

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1総合小問10題(分離操作、電気分解、電子配置、平衡の移動、物質の状態、油脂のけん化、合成抗分子化合物、セルロース、SBR、化学実験における注意点)
2理論炭酸ナトリウムの製法、凝固点降下、水和物の析出、二段滴定、炭酸水素ナトリウムの含有率
3無機ハロゲンの特徴、塩素の製法、気体の発生方法、ハロゲン化カリウムの性質、シクロアルケンへの臭素付加
4有機芳香族化合物の構造決定、マンデル酸の光学分割
5有機DNAの構造、ケト−エノール互変異性
2019年度
大問番号項目内容
1総合小問10問(電子式、金属結晶、イオン半径、酸のpHと性質、反応速度、気体の製法とpH、異性体、合成繊維、テトラペプチド、合成高分子化合物)
2理論Ag+とIの酸化還元反応を利用した電池、KI水溶液の濃度決定
3理論圧力一定条件下における密閉容器内の内容積、熱化学方程式
4無機・理論13族元素であるB、AIの性質、AIの融解塩電解
5有機オルサラジン合成、芳香族化合物の性質と反応
2018年度
大問番号項目内容
1理論・有機小問10問(分子の形、炭化水素の推定、酸化数変化、化学反応と光、ケイ素、カルボン酸、芳香族化合物、単糖類、プラスチック)
2理論食品中の窒素の定量実験、操作と計算
3理論気体の平衡、解離度、圧平衡定数
4無機ハロゲン、塩素の製法、ハロゲン化水素
5有機アミノ酸とペプチド
2017年度
大問番号項目内容
1理論・有機小問10問(元素別の性質、元素の電子配置、錯イオン、CO2の状態図、凝固点降下、異性体、臭素付加、アミノ酸の等電点、二糖類の還元性、フェノール樹脂)
2理論混合酸の中和とpH
3理論結合エネルギーとイオン結合性・電気陰性度・極性
4無機遷移元素の性質
5有機Nを含む芳香族化合物の反応と性質
2016年度
大問番号項目内容
1理論・有機小問9問(同位体、元素の周期律、結合エネルギー、圧縮率因子、異性体、油脂、抗生物質、還元性、機能性高分子)
2理論標準電極電位の測定、Nerstの式を用いた起電力の計算
3理論濃度平衡定数と圧平衡定数の関係、ルシャトリエの原理
4無機・理論硫酸、硝酸、アンモニアの工業的製法
5有機・理論芳香族化合物の反応と構造決定、異性体

B 傾向

全問マークシート式の出題である。大問5つの構成になっており、全問を回答することは時間的に難しい。スピード重視で要領良く解く力が要求される。数値計算は答が選択式のため、最後まで計算する必要はなく、計算の途中で最も近いと思われる選択肢を選ぶ。また、理論分野からの出題が多く、実験に関する問題、図や表を正確に読み取り即時に判断する問題と幅広い。その場で考えさせる初見の問題が出るなど、少々取り組みにくい内容もある。一方で、無機分野は比較的取り組みやすく、教科書レベルの出題である。知識のデータベース化によって完答が可能である。有機分野からは思考力を要する問題が頻出している。異性体、構造式を決定する問題、反応の名称などの知識問題も出題される。官能基ごとに性質をまとめておかないと点数を失ってしまう。実際の合格ラインは70%弱と思われるが、過去問を3年分以上研究して、練習では得点率80%以上を目指そう。

2020年度は以前よく出題されていた理論化学分野のやや難し目の問題(大学教養レベルの内容を題材にしたもの)が出題されず例年に比べて解きやすい出題であった。しかし第2問で炭酸ナトリウムを製造する際トロナの使用、第4問の問4でマンデル酸の光学分割、第5問のDNAの構成塩基の脱アミノ化など目新しい出題が見られた。

C 対策

全理論分野では、現象を理解していないと回答できないやや難しい問題が出される。「化学の新研究」(卜部 吉庸 著 三省堂)を辞書代わりに活用して学習しよう。「新研究」に対応した問題集である「化学の新演習」(卜部 吉庸 著 三省堂)に掲載されている問題と類似した理論問題が多く出題されている。過去問と併用しておきたい。2020年度は出題がなかったが、理論分野でやや難しめの出題がなされることがあるので、「化学の新研究」のサイエンスボックスなどを読んでおくと対策になるだろう。

電卓を使わなくても速く正確な数値計算ができるようになっておく。いかに短時間で答を導けるかによって合否が左右されることもある。無機分野では気体の発生反応、沈殿形成反応、ハロゲンとハロゲン化水素、金属の製錬法などを表にしてまとめる。有機分野でも官能基別に命名・製法・性質を表にしてインプットする。過去問を何年分か解いて、どういった内容をまとめたらよいか分析しながらデータベースを追加していこう。

5 生物

A 出題内容

2020年度
大問番号項目内容
1体内環境血管系、肝臓、腎臓(計算)
2代謝アルコール発酵、透析、ツンベルク管の実験、酵素反応
3遺伝情報核酸の構造、ゲノム(計算)、遺伝子の発現機構(計算)、スプライシング、複製
4生殖と発生、有性生殖被子植物の生殖と発生、ゲノム数の異なるパンコムギの倍数化
5生態と環境生命表、生存曲線(計算)、ハチの血縁度(計算)、生物群集、個体群の相互作用
2019年度
大問番号項目内容
1細胞と分子浸透圧(計算)、細胞接着、膜タンパク質
2代謝呼吸・光合成の仕組み、パスツール効果(計算)
3遺伝情報バイオテクノロジー(サンガー法、PCR計算、遺伝子組み換え)
4動物の発生配偶子形成、受精、遺伝(連鎖)
5植物の環境応答植物ホルモン、光周性(光発芽、花芽形成)
2018年度
大問番号項目内容
1細胞と分子タンパク質(ホルモン、チャネル、シグナル)
2遺伝情報の発現ラクトースオペロン、スプライシング(考察)
3動物の反応刺激の受容(耳)、神経系
4生態系生物の多様性、物質生産(考察、計算)
5進化地質時代、哺乳類の適応放散
2017年度
大問番号項目内容
1細胞、遺伝情報細胞骨格、遺伝子の発現、スプライシング
2動物の発生、遺伝ウニ・カエルの初期発生、胚葉の誘導、細胞の分化、遺伝子の発現調節
3動物の発生、植物の環境応答母性因子、細胞の分化と形態形成、ABCモデル、光に対する環境応答
4動物の行動生得的行動、学習行動、ミツバチダンス、カイコガの生殖行動
5個体群密度効果、標識再補法、生存曲線、個体群の相互作用
2016年度
大問番号項目内容
1動物の反応刺激の受容、眼、耳
2代謝酵素、代謝
3遺伝情報セントラルドグマ、一遺伝子一酵素説、遺伝
4植物の反応光受容物質、植物ホルモン
5進化・系統進化、ヒトの特徴

B 傾向

マークシート式。解答数は急増して62問になった。 (2019年度は44問、2018年度は42問、2017年度は36問)。一つ一つの問題は決して難しくないが、50分という時間の中で解き切るのは大変難しいと考えられる。その意味では難化しただろう。2021年度は2科目で120分になり、1科目10分増えるが、問題数、難易度がどう変化するか気になるところである。

大問は教科書レベルの基本的な適語の組合せを問う問題、計算問題、正誤問題、文章選択問題が多かった。2018年度までの教科書レベルを超えた知識問題、難解な実験考察問題、考察を必要とした計算問題など、難易度が高い問題は2020年度も出題されず、大問を三つに区切ってテーマを設け、解答させる方式だが、若干複雑な計算、教科書の発展コラムレベルの知識、何よりも一問1分以内に解答しないといけない時間のタイトな中では問題の優先順位を決めて、知識問題は速攻で解答する処理能力を求められている。

出題内容も約15テーマにまたがっており、頻出の遺伝情報、発生、代謝に関わる問題が出された。2019年度も生物基礎をメインに置く出題はなかったが2020年度は体内環境から出題された。数値等若干細かいところを聞かれているものの軽めの問題であった。例年生態系、進化・系統の問題が交互に出題されている感があるが、2020年度も生態系が出題され、出題内容についての大きな変更はなかったと思われる。

C 対策

出題される問題内容の約半分は教科書に書いてある基本的な内容であり、生物分野から偏りなく出題されることが多いので、生態系・進化・系統分野も含めてまんべんなく学習しておく必要がある。生物基礎分野からの出題は,2016年以前はあったが、4年ぶりに出題された。今後増える可能性もあるので基礎の分野もしっかり学習しておこう。特に体内環境は他大学の医学部では頻出の分野なので図説も用いて学習しておこう。バイオームも、覚えている人とそうでない人の点差が開きがちな分野なので標準的な問題集に載っている問題は解けるようにしておこう。

2020年度も2019年度に引き続き、標準的な問題ばかりとは言え、限られた時間内でより多くの問題をこなすには正確な知識を迅速にアウトプットしていく必要がある。その対策としては、仕組みなど、自分が不安を覚えているテーマについて、まとめノートを作るとよいだろう。その時は教科書、図説参考書などを参考にしてじっくりと理解することが重要である。実戦は他大学の過去問などを用いるとよい。小問集合が出題される兵庫医科大、埼玉医大、東京医大、帝京、金沢医大などの問題を80%くらいの時間に縮めてといて見るとよいだろう。また、以前出題されていた個性的な問題については、獨協の過去問題を遡って解いておくとよいだろう。

小論文・面接

1 小論文

  • 例年、課題文を読み、内容を要約する問題と自分の考えを述べる問題が出題されています。
  • 2020年度までは制限時間は90分、字数は要約問題が200字、論述問題が600字でしたが、2021年度は制限時間が60分になります。

過去の課題文の出典例

  • 吉沢久子「94歳。寄りかからず。前向きに、おおらかに」
  • 阿川佐和子「魅力ある個人となるために」
  • 赤池学「昆虫がヒトを救う」
  • 吉野秀「お客さま!そういう理屈は通りません」
  • 緒方貞子「私の仕事」
  • T・R・リード「理想の医療保険制度はどこにある?」
  • 加賀乙彦「不幸な国の幸福論」
  • 日向野幹也「大学教育アントレプレナーシップ」
  • 伊藤亜紗「目の見えない人は世界をどう見ているのか」
  • 西内啓「統計学が最強の学問である ― データ社会を生き抜くための武器と教養」
  • 中山あゆみ「難手術に挑む『匠の手』― 上山博康」
  • アーサー・D・リトルパートナー、森洋之進「組織のあり方 全員が対応なリーダー」
  • 林修「林修の仕事原論」

2 面接

面接の形態個人面接(面接官3人に対し受験生1人)
面接時間10~15分
質問例獨協医科大学を志望する理由
医師を志望する理由
自分の長所と短所
自分が医師に向いていると思うところは何か
クラブ活動やボランティア活動について(苦労したこと等)
友人について
尊敬する人物
医師を志すにあたって影響を与えた人物
最近の医療関係のニュースで気になるもの
趣味
最近読んだ本は何か
理想の医師像
医師に必要な資質とは
併願校や昨年度の受験校について
入学後にしたいこと
入学後の勉強は暗記すべきことが増えるが、どのようにして暗記するか
浪人して得たもの
多浪しているが、どのように勉強に対するモチベーションを上げているのか
栃木県に来てみて感じたこと
(面接室に入ると机に紙が置いてあり、そこに次のことが書かれていた)あなたがインフルエンザにかかってしまったときに身の回りに起こりうることを述べてください
自分が住んでいる市のPRまた、PRするための方法

学納金等

学納金

6年間計36,600,000円
項目初年度次年度以降(毎年度)
入学金1,500,000円 
授業料3,500,000円3,500,000円
教育充実費3,600,000円2,100,000円
合計8,600,000円5,600,000円

 

諸会費等

項目初年度次年度以降(毎年度)
学友会費100,000円 
父兄会費600,000円 
合計700,000円0円

 

医師国家試験合格者数及び合格率

総数新卒既卒
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
出願
者数
受験
者数
A
合格
者数
B
合格率
B/A
第115回(2021年3月16日発表)13512511894.4%11710710497.2%18181477.8%
第114回(2020年3月16日発表)15814813188.5%13612811489.1%22201785.0%
第113回(2019年3月18日発表)14413811684.1%1201149986.8%24241770.8%
第112回(2018年3月19日発表)15114612283.6%12612210283.6%25242083.3%
第111回(2017年3月17日発表)1311269978.6%1161119282.9%1515746.7%
第110回(2016年3月18日発表)12612210888.5%1071049591.3%19181372.2%