2018年10月19日
  • 完全個別指導塾&家庭教師派遣の東大螢雪会

浪人する息子さんの様子

  • 2018年5月6日

質問


質問者
私は私立大学医学部を目指している1浪生の母親です。昨年度は大手予備校の模試でいつも偏差値は60台でした。しかし、入試では、受験したすべての私立大学医学部の1次試験で不合格になりました。息子が通っていた高校は毎年数多くの生徒が浪人することもあり、本人は自分が浪人することになっても、あまりショックを受けておらず、私は驚きました。4月から通っている大手予備校にも高校のお友達が多くいるようで、毎日楽しそうに通っています。そんな姿を見ていると、次の入試で志望校の私立大学医学部に合格できるかどうか本当に不安になります。アドバイスをお願いします。

回答

現役生が大手予備校の模試でいつも偏差値60台を取ることは、なかなかできないことだと思います。恐らく息子さんは少なくとも高校3年間はしっかりと勉強されていたのだと思います。そのため、大手予備校の模試が終わった秋以降も学力は着実に伸びていったと思われます。受験された私立大学医学部では1次試験ですべて不合格だったとのことですが、かなり健闘されたのではないでしょうか。そのため、息子さんがこれからの浪人生活でしっかりと自分を律して勉強し続けることができれば、今年度の入試で私立大学医学部に合格する可能性は高いと考えられます。
 ところで、高校によって、毎年浪人生が数多く出るところ高校とそうでないところがあります。これは、ミクロ的には高校の進路指導の方針が影響しているのでしょうが、マクロ的には校風が大きく影響していると言えます。つまり、大きな野心を抱かせる校風の高校では、素晴らしい合格実績と引き換えに、数多くの浪人生を出すことになる傾向にあります。これは進学校でよく見られる現象です。おそらくご質問の方の息子さんも進学校に通っていらっしゃったのだと思います。このような高校では、その高校卒の浪人生が数多く通う、定番とも言える予備校がいくつかあるものです。例えば、○○高校卒の浪人生100人について、40人は大手予備校のK塾、30人は同じく大手予備校のS台、残りの30人はその他の塾・予備校のような感じです。
 このような高校に通っている生徒さんは、大きな野心を抱いて受験したものの、不合格になり浪人することになっても、あまりショックを受けない生徒さんも多いようです。「自分も浪人するけど、仲の良い友達5人のうち、4人も浪人するから、まぁいいや」といった感じです。しかし、本来的には、浪人することになったことを悔やみ、深く反省して、新たな自分に生まれ変わってほしいところなのですが、このような環境ではなかなかうまくはいきません。ですので、浪人することになったことにあまりショックを受けていない息子さんに驚かれたようですが、ここは大目に見てあげてください。
 しかし、私が気になっているのは、息子さんが毎日楽しそうに通っているというところです。息子さんがどんな予備校に通っていても、やるべきことをやっていたら、日々の勉強に追われているはずです。少なくとも疲れて見えたり、多少ピリピリして見えたりするはずです。それが、楽しそうに見えるということは、あまり勉強に気持ちが向いていないかもしれません。確かに大手予備校から志望校に合格される方は数多くいらっしゃいます。しかし、その陰ではさらに数多くの方々が不合格になっているという事実にも目を向ける必要があります。大手予備校には良い面も数多くありますが、そうでない面も数多くあり、その最たるものが、生徒さん1人1人を注意してみることができないというところです。膨大な数の生徒さんがいるので、1人1人を注意してみることはできないということなのでしょう。そのため、生徒さんが勉強に気持ちが向いていなくても、大手予備校の事務・教務スタッフは誰も気付かず、もちろん誰も注意してくれません。そして、受験までの貴重な時間がドンドン失われていきます。私はご質問の方の息子さんがこのような状態になっていないか心配です。
 もしこのような状態になっていれば、模試の成績が必ず下がってきます。その時には、その後の勉強の進め方について息子さんと話し合ってください。その大手予備校で気持ちを入れ替えて頑張るというもの一法ですが、心機一転のために予備校を替えるという選択肢もあります。いずれにしても、私立大学医学部の1次試験まで残り約8ヶ月しかありません。タイミングを逸しないように慎重に進めてください。