2018年11月20日
  • 完全個別指導塾&家庭教師派遣の東大螢雪会

大手予備校の授業の難易度について

  • 2018年5月5日

質問


質問者
私は国公立大学医学部を志望している1浪生です。前期は大手予備校の授業をすべて受けましたが、正直言って、テキストの内容が難し過ぎたり、講師の解説が良くないものもあって、自分のためになっていないと感じることもありました。そのため、後期の授業をどうしようかと悩んでいます。授業を休むのは気が引けるのですが、時間がもったいないとも感じます。アドバイスをお願いします。なお、私は地方にある国公立大学を志望しています。

回答

私のいる東大螢雪会では、大手予備校と併用されている方も多くいらっしゃいます。そのため、このような質問をよく生徒さんから受けています。まず答えから申し上げましょう。

【大手予備校の授業の中には、もちろん受けなくてよいものが含まれています。】

一般的に大手予備校のテキストは、難易度の高い問題を出題する大学のレベルに合わせて構成される傾向にあります。その理由は簡単です。例えば、「国公立大学医学部コース」に在籍する生徒さんの中には、東京大学や京都大学医学部のような難易度の高い問題を出題する大学を志望する方もいらっしゃれば、新潟大学医学部や山形大学医学部のような標準レベルの問題を出題する大学を志望する方もいらっしゃいます。そのような広いニーズをカバーするために、テキストの難易度は自ずと高くなるのです。ここである生徒さんのお話をさせていただきます。

ー その生徒さんは新潟大学医学部を志望していました。現役時には十分な勉強を積み上げることができずに不合格になってしまいました。そして、1浪目には徹底的に勉強を積み上げようと考えて、某大手予備校の「国公立大学医学部コース」に入りました。そして、すべての授業を受けて、すべてのテキストの問題をマスターしようと頑張ったとのことです。その中には、東京大学や京都大学医学部の過去問から抜粋された問題や英語で書かれた最新の医学論文から引用された新作問題が含まれていたとのことで、非常に難易度が高かったために、それらを理解するのに多大な時間と労力をかけたとのことでした。しかし、その年も新潟大学医学部に合格することはできませんでした。その後、2浪時に東大螢雪会に入会されました。その生徒さんと初めてお会いした際に以下のとおりのやりとりがありました。


生徒さん: どうしても新潟大学医学部に合格したいのです。
私: 志望校の新潟大学医学部は標準レベルの問題が出題される傾向にあります。そのため、基礎から標準レベルの問題を短時間で精度よく解くことができるようになるための勉強をするのが合格への近道です。
生徒さん: 1浪時に通っていた大手予備校では、非常に難易度の高い問題が含まれているテキストが配布されて、その授業を受けることになっていました。その授業について行くために必死で頑張りました。でも、そこまでやらなくてもよかったということですか?
私: 残念ながら、その通りです。(新潟大学医学部の過去問を見ながら)これらはほとんどが標準レベルの問題です。確かに難易度の高い問題が散発的に出題されることもありますが、そのような問題は他の受験生も解くことができないので、そこで点差がつくことはありません。大部分を占める標準レベルの問題について、制限時間内に他の受験生よりも多く正解できれば合格するのです。
生徒さん: なるほど!今後はこの方針で頑張ります!


その後、その生徒さんは基礎から標準レベルの問題を短時間で精度よく解くための訓練を積みました。そして、次の入試で見事志望校の新潟大学医学部に合格されました。

このお話からお分かりいただけたと思います。大手予備校の授業には受けなくてよいものが含まれているのです。特に大手予備校のテキストの難易度は後期になると一気に上がる傾向にあります。そのため、ご自分の志望校の出題傾向に照らして、不必要な授業は受けないようにするとよいと思います。ご質問の方は、地方にある国公立大学医学部を志望されているとのことですので、おそらく入試問題は、他学部との共通問題が含まれるなどして、難易度は標準レベルのものになるのではないでしょうか。そうなると、大手予備校の難易度が非常に高い授業は受けなくてもよいと思います。ただ、実際にどの授業を受けてどの授業を受けないようにするかの見極めは難しいものです。ですので、信頼できる予備校の講師にアドバイスを求めるのも一法だと思います。
大手予備校で自分に必要のない授業を受けないようにすれば、時間的な余裕が生まれます。その時間を使って、自分が本当にやるべきことをやれば、なお一層合格に近づくことになります。入試本番まで時間はなくなってきていますが、最後の最後まで頑張ってください!
最後に、国公立大学医学部の入試問題の難易度についての一般的な傾向をお示しします。参考にしてください。

【国公立大学医学部の入試問題の難易度についての一般的な傾向】

  • 旧帝大及び首都圏にある国立大学医学部
    → 全体的に難易度の高い問題が多い。
  • 地方にある国立大学医学部
    → 他学部との共通問題が含まれているなどして、標準的な難易度の問題が多い。
  • 浜松医科大学のような単科の医科大学
    → 専門性の高い内容を取り扱った難易度の高い問題が多い。