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大学受験における勉強法

  • 2018年5月5日

質問


質問者
僕は私立大学医学部を志望している3浪生です。1浪目から某医系予備校に通っています。この予備校は生徒を徹底的に管理することを売りにしています。日々監視されているような感じで嫌な思いをしてきていますが、1浪目に40台だった偏差値が2浪目には50台まで伸びました。しかし、3浪目になってからは偏差値が停滞していて、すごく焦っています。もちろん今年度の入試で志望校の医学部に合格したいのですが、何をどうすればよいのか全くわかりません。アドバイスをお願いします。

回答

いわゆる医系予備校は、首都圏を中心に次々と新たなところができているので、現時点ではかなりの数になっています。それぞれ売りを掲げているようですが、生徒を徹底的に管理することを売りにしているところも多いようです。もちろん勉強時間やその内容を管理するのでしょうが、携帯電話の使用や服装・頭髪までも管理するところがあるようです。
ご質問の方は、1浪目から2浪目にかけて偏差値が10程度伸びたのですね。偏差値を10以上伸ばすのは大変なことですから、かなり頑張ったのでしょうね。これは徹底的に勉強を管理してもらったことによるプラスの効果と言えるでしょう。しかしながら、3浪目になってからは偏差値が停滞しているとのことなので、焦るのももっともだと思います。では、なぜそのような状況になってしまったのでしょうか?その原因を考えてみましょう。
ここで1つ、学力UPのための心得をお示しします。

<学力UPのための心得>
【勉強を人からさせられているうちは学力は伸びない。自ら考え、手を動かす勉強ができてはじめて学力は伸びる。】

この心得に関して、ある生徒さんのお話をします。

ーその生徒さんは、勉強をする際にとにかく自分から何かをすることのないタイプでした。私はマンツーマンで英語の指導を担当していたのですが、計画的に勉強を進めるために計画表をつくるように言っても、自分でつくることはなく、「先生が計画表をつくってください」と言うだけでした。また、わからない英単語が出てきた時にそれを調べるように言っても、自分で調べることはなく、「先生教えてください」と言うだけでした。さらに、それまでの授業で取り扱った内容を忘れている時に、それらを自分で復習していないのかと尋ねたところ、「宿題以外の勉強はしません」と言っていました。そこで、私は先程の心得について何度も話をしました。しかし、自分には関係ないというような表情で、その後の行動に変化はありませんでした。そして、そのまま入試を迎え、当然のことながら、どこの医学部にも1次合格すらできませんでした。しかし、すべての入試が終わると、その生徒さんは私のところに来て、「先生、僕が間違っていました。教えてくれた心得の意味がやっとわかりました。心を入れ替えて頑張ります」と言いました。その後は、グングンと学力が伸びていき、志望校の医学部に合格することができました。

ご質問の方は、この生徒さんのように勉強に対して受身の姿勢になっているのではないでしょうか?医系予備校からは徹底的な管理をされるとは思いますが、このまま受身の姿勢が続くと、医学部合格まで何年もかかってしまうかもしれません。ですので、「自ら考え、手を動かす勉強」をするように心掛けてください。
さらに、大学受験で「自ら考え、手を動かす勉強」を習得できなかった場合には、もっと恐ろしいことが起こります。大学、特に医学部に進学した後で非常に苦労をすることになり、留年、そして最悪のケースでは放校になってしまうこともあるのです。ここで、もう1人の生徒さんのお話をします。

ーその生徒さんも、生徒を徹底的に管理する医系予備校に2年間通って、晴れて人気のある旧設の医学部に合格されました。しかし、大学受験で「自ら考え、手を動かす勉強」を習得できなかったために、進学後に何をどう勉強すればよいのか全くわからなかったとのことです。そのため、医学部での勉強について行けなくなってしまい、留年を繰り返してしまいました。あと1回留年したら放校になってしまうという待ったなしの状況になって、私のいる東大螢雪会の大学部にご入会されました。
その時の彼の勉強の状況は主に次のとおりでした。

  • 試験範囲をマスターするための勉強の計画をつくることができない。
  • 効率的なノートのまとめ方がわからない。
  • 暗記する必要のあるものをどのように暗記すれば良いのかがわからない。

このような状況にあったものの、とにかく進級してもらう必要がありましたので、当会の担当講師がまさに手取り足取りの指導をして、ギリギリですが、何とか進級することができました。

以上のことから、大学受験における1つの教訓を導くことができます。

【大学受験における1つの教訓】

大学受験の目的は、もちろん志望校への合格であるが、もう1つ大きな目的がある。それは、自分に合った勉強法をつくることである。その勉強法を体得することができれば、大学入学後、そして、その後の人生で役立つことになる。

東大螢雪会から志望校の医学部に合格した生徒さんからお話を伺う際に、「東大螢雪会で何を得ましたか」と尋ねると、「志望校合格」のほかに皆さんがおっしゃるのは、「自分に合った勉強法をつくることができた」ということです。東大螢雪会では、講師1人が生徒さんお1人お1人を丁寧に指導していますが、それは具体的な勉強の内容だけではなく、どのようにしたら効率的に勉強を進めることができて、学力をUPさせることができるのかということにも及びます。
東大螢雪会では、生徒さんお1人お1人が自分に合った勉強法をつくり、その勉強法によって志望校に合格していくというプロセスを一体的にサポートしています。