2018年10月19日
  • 完全個別指導塾&家庭教師派遣の東大螢雪会

計算ミスを防ぐ方法

  • 2018年5月5日

質問


質問者
僕は私立大学医学部を目指している1浪生です。現役の頃から数学が非常に苦手で、今年の春に受験した大手予備校の模試の偏差値は40台後半でした。これではまずいと思ったので、教科書から勉強し直しているところです。受験に必要な範囲は一通り勉強し終えたこともあり、単元間のつながりも理解できてきて、理解度は上がってきています。塾の先生からも計算ミスがなければ偏差値は60台まできていると言われました。しかし、その先生からは「計算ミスは誰でもするから心配するな」と言われましたが、このまま計算ミスを放置しておいても良いのでしょうか?

回答

 医学部受験において数学は、もちろん大切な科目です。そのため、大手予備校の模試の偏差値が40台後半であれば、次の入試で志望校の医学部に合格するのは、正直かなり厳しい状況にあると思います。この状況から抜け出すためには、基礎の基礎から丁寧に学習し直す必要がありますので、教科書に戻ったのは良いことだと思います。これがあったからこそ、短期間で学力が伸びたのだと思います。まずは良かったですね。しかし、医学部に合格するためには、正直ここからが勝負になります。ここで大切なものの1つに「計算ミス」の克服があります。
 まずは、非常に厳しいことから申し上げます。ご質問の方の先生は「計算ミスは誰でもするから心配するな」とおっしゃったようですが、この先生の認識は明らかに間違っています。確かに人間は間違いをするものですから、自然体で計算ミスが出るのは当然のことだと思います。ですので、倍率のあまり高くない学部の大学入試では、一定の計算ミスがあることを想定した上での戦略を立てることでも良いのかもしれません。しかし、どの学部よりも倍率の高い医学部入試では、そうはいきません。特に、ご質問の方が目指している私立大学医学部の入試では、100名程度の定員に対して、3,000~4,000名もの受験生が殺到する大学もあります。となると、合否のボーダーラインには何十人もの受験生が並び、1点を争うことになります。ここで、仮に計算ミスが1ヶ所あったとすると、それだけで5点や10点を失ってしまうことになります。これでは合格が遠のいてしまうことになります。ですので、倍率の高い医学部入試では、1つの計算ミスが命取りになると考えてください。 では、計算ミスを防ぐ方法をいくつかご紹介しましょう。

【計算ミスを防ぐ方法】

  1. 暗算を多用しない。
    ― 模試や本試では制限時間内に数多くの問題を解くことになるので、どんな優秀な生徒であっても、時間に追われて焦る場面があります。そんな時には細かい計算過程を飛ばすために、ついつい暗算を多用したくなります。ここがターニングポイントになります。試験の終了時刻が迫ってきていても、とにかく落ち着いて計算に取り組んでください。
  2. 計算式をきれいに書く。
    ― 試験中の計算は時間との戦いになりますから、ついつい雑に書いてしまいがちです。そうすると、自分で書いた「9」を「7」と見間違ったり、「b」を「6」と見間違ったりしてしまいます。やはり、ここでも落ち着いて計算に取り組む必要があります。
  3. 計算している時には自分に自信を持って、見直している時には自分を疑う。
    ― 時間のない中で計算を進めていく時に、「間違っているかもしれない」と不安を感じていると、計算に集中できなくなり、ミスが出やすくなります。ですので、計算している時には、「これで間違いない」と自分に自信を持って進めてください。また、問題を解き終えた後に見直す時には、特段意識せずに進めてしまうと、自分の解答に先入観が根付いてしまい、ミスに気付けないことが多いものです。そのため、見直している時には、「どこかに間違いが潜んでいる」と自分を疑って進めてください。
  4.  計算ミスは「たかが計算ミス」ではありません。合否を左右する、つまり、人生を左右する大きな問題なのです。計算ミスを克服して医学部合格を手に入れてください!