2018年7月22日
  • 完全個別指導塾&家庭教師派遣の東大螢雪会

模試を受けた方が良い理由

  • 2018年5月2日

質問


質問者
模試についての質問です。僕は1浪生で、大手予備校に通っています。予備校からは模試を受けるように言われていますが、良い点を取る自信がないので、模試は受けたくありません。でもやっぱり模試は受けた方が良いのでしょうか?

回答

模試についてのこのような質問はよく頂きます。確かに模試を受けて、良くない点数を取ると、気分は良くないかもしれません。ですので、模試を受けたくないという気持ちはわかります。しかし、模試には様々な効用がありますので、できるだけ数多くの模試を受けるべきです。では、模試の効用についてのお話させていただきますね。これを読んでいただければ、「やっぱり模試は受けた方が良い」と考えていただけると思います。

まず、模試には、大きく以下の3つの効用があります。

  1. 自分の弱点を知ることができる。
  2. 本番の試験の雰囲気に慣れることができる。
  3. 最新の問題を入手することができる。

これら3つについて1つずつ見てみましょう。まずは1つ目です。これは、保護者の方や高校の先生もよくおっしゃることでもあり、もっともなことだと思います。ある科目について一通りの学習を行った生徒さんが模試を受ければ、どんな優秀な生徒さんであっても、自分の理解度にムラがあることを体感することになります。そして、この理解度のムラを改善すれば、学力は必ず上がることになります。やはりこれは大きな効用だと思います。また、この効用を最大限に生かすためには、模試を受けた直後に「自分の理解度のムラ」について、メモを取っておくと良いと思います。例えば、「to不定詞の意味上の主語が理解できていない」とか、「希ガスの性質について理解していない」とか、「古文の助動詞の意味があいまいになっている」など、自分の言葉で良いので、どんどんメモを取っておくことをお勧めします。メモが多ければ多いほど良いと思います。そのメモの内容の1つ1つを改善すれば、学力は必ず上がります。

次に2つ目です。あなたの最終的な目標は、もちろん医学部入試を突破することです。ここで入試の1日のことを想像してみましょう。
― 試験の開始時間に頭が十分に働くようにするために早めに起床します。朝食はしっかりと取って、身支度をします。そして、前日までに確認しておいた試験会場までの経路を再確認して、試験会場に早めに到着できるように出発します。電車の遅延や交通渋滞で思うように進まないことがあるかもしれませんが、高まる気持ちを抑えながら試験会場に向かいます。ところが、試験会場に到着すると、机が想像していたよりも狭く、隣の受験生と手がぶつかる程の間隔しかないかもしれません。隣の受験生の文字を書く音が気になりそうです。さらに、暖房の効きが悪く、とにかく寒いかもしれません …

このような環境で、あなたは厳しい入試を突破しなければならないのです。では、このような環境でも自分の力を存分に発揮できるようになるためには、どうすれば良いでしょうか?そうです、練習するしかないのです。誰しも練習なしのぶっつけ本番でこのような環境に置かれると、なかなか自分の力を発揮できないものです。では、どのように練習をすれば良いのでしょうか?自室でこの練習をしようと思っても、周りに受験生はいませんし、テレビやゲームといった誘惑があるかもしれません。図書館ではどうでしょう。やはり、周りに受験生はいませんし、広い机が用意されていて逆に快適すぎるかもしれません。ですので、入試の1日の練習をするには、やはり模試が最適ということになります。模試の1日を入試の1日に見立てて、練習してください。そうすることによって、経験値が上がり、どんな試験会場のどんな環境であっても自分の力を発揮できるようになります。

最後に3つ目です。受験生の皆さんは気付いていないかもしれませんが、実は、音楽やファッションのように、入試問題にも流行があります。これは、「最近この単元からの出題が多い」とか「この単元のこの分野からの出題が多い」とかいうものです。由緒ある参考書や問題集は素晴らしい価値があり、学ぶべきことが多いことは言うまでもありませんが、やはり問題選びが古かったり、問題自体が古かったり、解法が古かったりします。昭和の時代から使われているものであれば、20年以上も前のものになりますから、仕方のないことです。そのため、由緒ある参考書や問題集からは、その科目の原理・原則を学ぶことに役割を見出すべきだと思います。一方、あなたが突破しなけらばならない入試に出題されるのは、最新の問題、つまり流行の最先端の問題です。では、そのような流行の最先端の問題はどこに行けば入手できるのでしょうか?市販されている膨大な参考書や問題集の多くは出版されてから10年以上は経過しているものばかりでしょう。しかし、模試の問題、特に大手予備校の模試の問題は違います。問題作成者の方々が最近の入試の出題傾向、つまり入試問題での流行を踏まえて作ったものになります。英語長文の出典のジャンルを見ただけでも、自然災害やiPS細胞など、時流を感じさせてくれます。ですから、模試の会場に出かけていって、問題をもらうだけでも、入試問題の流行がわかるので模試の大きな効用となります。「世の中の流行を知るのに雑誌を読むように、入試問題の流行を知るには模試を受けるべきだ」と私はよく生徒さんに言っています。この3つ目の効用を考えただけでも、模試を受けない手はないと思います。