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偏差値60台までの学習メニュー

  • 2018年5月1日

質問


質問者
私立大学医学部を志望している高校2年生です。現在の偏差値は大手予備校の高2模試で60程度です。今後医学部合格のための学習を本格化させるつもりですが、そのためのベーシックな学習メニューを教えてください。受験科目は英語、数学、化学、生物で、どの科目の習熟度も同じくらいだと思います。

回答

まずは少しガッカリするお話からさせていただきますね。実は、大手予備校の高2模試の偏差値は、高3生・高卒生用の模試の偏差値に比べて5~10高く出る傾向にあります。そのため、ご質問の方は高2模試で偏差値60程度ということですから、高3生・高卒生用の模試の偏差値に換算すると50~55程度になると考えられます。
そして、このレベルの生徒さんには、基礎的な事項にも多くの穴があるものです。そのため、基礎的な事項をしっかりと固めることを第1の目標とすべきです。また、私立大学医学部に合格するためには、もちろん応用問題を解き切ることが最終目標となります。そのため、基礎的な事項を学習しつつも、応用への架け橋をつくっていくことが必要となります。では、ご質問の方の受験科目に合せて、英語、数学、化学、生物について、ベーシックな学習メニューをご紹介します。レベル感としては、偏差値50前後の生徒さんが当面の目標となる偏差値60台に乗るまでのものとします。


【偏差値50前後の生徒さんが偏差値60台に乗るまでのベーシックな学習メニュー】

英語
<英単熟語>

  1. 基本英単語・熟語ターゲット1100/旺文社
    ―基礎的な英単語と英熟語が掲載されています。このレベルのものはほとんどの受験生が習得していますので、もし1つでも習得していないものがあれば、ライバルとの大きな差になります。漏れなく習得してください。
  2. 英単語ターゲット1900/旺文社
    ― 標準的~医学部合格レベルの英単語が掲載されています。医学部に合格するためには、これに掲載されている英単語は漏れなく習得することを目指してください。派生語も習得すれば医学部合格はさらに近づきます。
  3. 英熟語ターゲット1000/旺文社
    ― 標準的~医学部合格レベルの英熟語が掲載されています。医学部に合格するためには、これに掲載されている英熟語は漏れなく習得することを目指してください。同意表現を意識しながら学習すると効果倍増です。
  4. 学習の進め方
    • ①~③を同時並行で進めることをお勧めします。
    •  ①~③は何度も繰り返してください。

    <構文>

  5. 英語の構文80/美誠社
    ― 基礎的な英語構文が掲載されています。文法問題でも長文読解の際にも必須のものばかりです。各構文の解説の欄を読み込んで、最終的には、英語から日本語、日本語から英語に訳すことができるようにしてください。
  6. 英語の構文150/美誠社
    ― 標準的~医学部合格レベルの英語構文が掲載されています。こちらも文法問題でも長文読解でも必須のものばかりです。各構文の解説の欄を読み込んで、最終的には、英語から日本語、日本語から英語に訳すことができるようにしてください。
  7. 学習の進め方
    • 「④→⑤」を何度も繰り返してください。

    <英文法>

  8. 高校リード問題集・英文法B/教育開発出版
    ― 基礎的な英文法の問題が掲載されています。この内容を習得していないと、文法問題のみならず、長文読解も正確にできないことになります。なお、これは一般の書店では手に入りませんが、当会のような塾・予備校経由で手に入れることができます。
  9. Next Stage/桐原書店
    ― 標準的な英文法の問題が掲載されています。丁寧な解説が付いているので、1問1答形式で疑問点を確認することができます。数多くの医学部受験生が使用しているバイブルのような存在です。もちろん、こちらは一般の書店で手に入れることができます。
  10. 新々総合英語or新総合英語/数研出版
    ― 基礎的~医学部合格レベルといった広いレンジの英文法・語法等の知識が掲載されている参考書です。英語を勉強していて何かわからないことが出てきたら、これを使ってすぐに調べる癖をつけてください。
  11. 学習の進め方
    • 「⑥→⑦」を何度も繰り返してください。
    • ⑧は必要に応じて参照してください。

    <英文和訳>

  12. 基礎英文問題精講/旺文社
    ― 標準的~医学部合格レベルの英文が掲載されています。例題だけでもいいので、英文の全文を和訳してください。和訳したものは、できれば信頼できる講師の添削を受けてください。そうすれば自分の弱点が明らかになります。
  13. <長文総合>
  14. 基礎 速読英文/桐原書店
    ― 基礎的な長文の総合問題が掲載されています。どうも長文が苦手という受験生に効果的です。また、一度読んだ長文は、定期的に何度も読むようにしてください。そうすれば、英文を英文のまま理解する力が備わっていき、その他の長文であっても、スラスラと読めるようになっていきます。
  15. センター試験の過去問
    ― ご存知のとおり、標準的な長文の総合問題が掲載されています。問題を解くことよりも、長文を読むことに力点を置いて取り組んでください。第3~6問からランダムに選択して、ドンドン読んでください。こちらの英文も、一度読むだけではなく、定期的に何度も読むようにしてください。
    学習の進め方

  • 「⑩→⑪」と読み進めていき、一度読んだ長文は、定期的に何度も読むようにしてください。

数学
※ 数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ共通のものとなります。

  1. 教科書
    ― 基本的に大学受験の問題は教科書からの出題となります。そのため、まずは教科書で基礎的な事項を確認してください。なお、教科書は、数研出版、啓林館、東京書籍、第一学習社のようなメジャーなものをお勧めします。
  2. 教科書傍用問題集
    ― 教科書で必要な事項を確認したら、これを用いて演習を行う必要があります。1トピック当り数問が用意されているドリル的なもので、「4STEP/数研出版」や「スタンダード/数研出版」のようなメジャーなものをお勧めします。解答したものは、できれば信頼できる講師の添削を受けてください。そうすれば自分の弱点が明らかになります。
  3. 青チャート/数研出版
    ― 標準的~医学部合格レベルの問題が掲載されています。まずは例題について、暗記するほど繰り返してください。解答したものは、できれば信頼できる講師の添削を受けてください。そうすれば自分の弱点が明らかになります。
  4. 公式集
    ― 高校数学のすべての定理や公式についての解説が掲載されています。公式の導き方等を理解すると、その公式を使った問題に対する適応力が格段に増していきます。「高校数学 公式活用事典/旺文社」のようなメジャーなものをお勧めします。

      学習の進め方

    •  ①と②を同時並行で行い、その後③に進んでください。③の習熟度が上がるまでは、随時①や②に戻ってください。
    • ④は必要に応じて参照してください。

化学

  1. 教科書(化学基礎・化学)
    ― 基本的に大学受験の問題は教科書からの出題となります。そのため、まずは教科書で基礎的な事項を確認してください。なお、教科書は、数研出版、啓林館、東京書籍、第一学習社のようなメジャーなものをお勧めします。
  2. セミナー化学基礎+化学/第一学習社
    ― 教科書で必要な事項を確認したら、これを用いて演習を行う必要があります。各章とも基本問題と発展問題に分かれていますので、習熟度が低いうちは基本問題を繰り返し解いて、その後発展問題に進んでください。
  3. ゼミノート化学基礎/数研出版
    ― どうしても化学が苦手という受験生にお勧めです。化学基礎だけではありますが、受験に必要な単元について、書き込み形式でまとめていくものになります。苦手な単元に絞って使ってもよいと思います。
  4. 化学重要問題集-化学基礎・化学/数研出版
    ― 各章ともA問題とB問題に分かれていますので、習熟度が低いうちはA問題を繰り返し解いて、その後B問題に進んでください。数多くの医学部受験生が使用しているバイブルのような存在です。
  5. 図説or図録(化学基礎・化学)
    ― 化学の様々な現象が写真等で掲載されています。沈殿や炎色反応の色など、視覚的に習得すべきもののガイドになります。日頃から眺めておくとよいと思います。数研出版、啓林館、東京書籍、第一学習社のようなメジャーなものをお勧めします。

学習の進め方

  • ①と②を同時並行で行い、その後④に進んでください。苦手な単元は③を使ってみてください。
  • ⑤は必要に応じて参照するものですが、日頃から眺めておくとよいと思います。

生物

  1. 教科書(生物基礎・生物)
    ― 基本的に大学受験の問題は教科書からの出題となります。そのため、まずは教科書で基礎的な事項を確認してください。なお、教科書は、数研出版、啓林館、東京書籍、第一学習社のようなメジャーなものをお勧めします。
  2. セミナー生物基礎+生物/第一学習社
    ― 教科書で必要な事項を確認したら、これを用いて演習を行う必要があります。各章とも基本問題と発展問題に分かれていますので、習熟度が低いうちは基本問題を繰り返し解いて、その後発展問題に進んでください。
  3. ゼミノート生物基礎/数研出版
    ― どうしても生物が苦手という受験生にお勧めです。生物基礎だけではありますが、受験に必要な単元について、書き込み形式でまとめていくものになります。苦手な単元に絞って使ってもよいと思います。
  4. 生物重要問題集-生物基礎・生物/数研出版
    ― 各章ともA問題とB問題に分かれていますので、習熟度が低いうちはA問題を繰り返し解いて、その後B問題に進んでください。数多くの医学部受験生が使用しているバイブルのような存在です。
  5. 図説or図録(生物基礎・生物)
    ― 生物に関する様々な写真等が掲載されています。細胞や組織の構造など、視覚的に習得すべきもののガイドになります。日頃から眺めておくとよいと思います。数研出版、啓林館、東京書籍、第一学習社のようなメジャーなものをお勧めします。

学習の進め方

  • ①と②を同時並行で行い、その後④に進んでください。苦手な単元は③を使ってみてください。
  • ⑤は必要に応じて参照するものですが、日頃から眺めておくとよいと思います。

以上、英語、数学、化学、生物について、偏差値50前後の生徒さんが当面の目標となる偏差値60台に乗るまでのベーシックな学習メニューをご紹介しました。なお、もちろん、この学習メニューがすべてではありません。10人の受験生には10通りの学習メニューがあります。ですので、この学習メニューはあくまで参考としてご覧いただければ幸いです。