2018年7月20日
  • 完全個別指導塾&家庭教師派遣の東大螢雪会

直前期に伸びる勉強法とは

  • 2018年4月28日

質問


質問者
僕は私立大学医学部を志望している高校3年生です。高校3年になってからの大手予備校の模試の偏差値は常に60台でしたが、これまで受験したすべての私立大学医学部の1次試験で不合格になっています。この調子では、恐らく今年度はどこにも1次合格できないと思います。しかし、僕よりも模試の偏差値が良くなかった同じ高校の友人は、私立大学医学部の1次試験に2校も合格しています。仲が良いだけに正直すごく悔しいのですが、こんなに学力が伸びることはあるのですか?彼はどのような勉強をしたのでしょうか?

回答

ご質問の方は年間通じた大手予備校の模試の偏差値が60台とのことですから、今年度の私立大学医学部への合格にはかなり近かったと思います。しかしながら、良い結果が出ていないのは、本当に残念なことです。一方で、この方の高校のご友人は、大手予備校の模試の偏差値はそこまでではなかったものの、私立大学医学部の1次試験に2校も合格されたのですね。仲が良いだけに、なおさら悔しい思いがあると思います。ただ、ここは踏ん張り時です。冷静になって、ご友人がどのような勉強をして、結果を出すことができたのかについて考えてみたいと思います。

私のいる東大螢雪会でも、直前期に驚くほど学力が伸びて、志望校の医学部に合格される方は毎年何人もいらっしゃいます。このような生徒さんに私がどのような指導をしているのかを中心にお話しします。
まず、大手予備校の模試は秋までの成績、つまり勉強の成果の途中経過のものだということをあらためて認識しましょう。そのため、大手予備校の模試の結果が悪くても、その後学力が大きく伸びれば、もちろん志望校合格に近づくことができます。逆に、大手予備校の模試の結果がいくら良くても、その後の学力が伸びなければ、または、下がってしまえば、志望校合格は遠のいてしまいます。この方のご友人は前者ということになります。
では、この方のご友人のように、大手予備校の模試が終了した秋以降、つまり直前期に大逆転を起こした人はどのような勉強をしたと思いますか?ポイントは以下の4点になります。

【直前期に大逆転を起こした人の勉強の秘訣】

基礎の再確認を行った。
当然のことではありますが、基礎がしっかりしていないと、入試問題のような応用問題が解けるようにはなりません。まずは「急がば回れ」の精神で、丁寧かつ早急に基礎の再確認を行う必要があります。この段階を疎かにしてしまうと、その後の勉強の進度が遅くなります。応用問題の演習に向けて、しっかりと土台をつくる必要があります。
受験校を早期に決定して、その過去問を活用して応用的な学習を行った。
基礎の再確認を行った後は、応用的な事項を勉強して、応用問題を解く必要があります。ここで、どんな教材を使用するかが問題となります。もちろん市販の問題集でも構いませんが、それを使用した後に過去問の演習を別途行うことになると、時間がかかってしまいます。潤沢に時間があればそれでもよいとは思いますが、秋以降の直前期はどの受験生もバタバタとしているはずです。そのため、市販の問題集の代わりに受験校の過去問を使用すれば一石二鳥になります。例えば、化学でクメン法を勉強したのであれば、東京医大の2010年度の過去問の第5問を解いてみるということです。
過去問の研究を行った。
ある単元を徹底的に勉強して完璧にしたとしても、入試で出題されなければ残念なことになってしまいます。また、どの大学であっても、入試問題を作成するスタッフが毎年コロコロと代わることはないものです。というのも、入試問題の作成業務は、大学内において最高のセキュリティレベルで行われ、情報の漏洩リスクを極力減らすために、関係者の数が増えないように管理されているからです。このように入試問題を作成するスタッフが固定化されていれば、自然と出題傾向も固定化されてくるものです。そのため、過去問を研究することによって、ある適度は次年度の出題を予想することができるということになります。この作業は非常に大切なものですが、生徒さんが独力で行うのはやや難しいかもしれません。その場合には、信頼できる予備校の講師に相談してみるとよいと思います。
入試でできなかった事項を徹底的に復習して、次の入試に臨んだ。
これは、私がこのコーナーを担当させていただいてから、何度もお話ししていることです。例えば、ある医学部の入試を受けてきたとします。この入試でできなかったことをそのままにしておくと、意外と次の入試でも出題されてしまい、もちろんそこでもできないことになってしまいます。そのため、入試を受けた際には、必ずできなかった事項をメモして帰り、すぐに復習するようにしてください。通常の私立大学医学部の受験生は10校程度を受験します。その都度できなかった事項を復習していくと、それだけでも相当の力がつきます。まさに戦いながら強くなっていく。これが医学部合格の秘訣です。

ご質問の方のご友人は今お話しした4点をしっかりと実践されていたと思われます。しかし、生徒さんが独力でこれら4点の有効性に気づき、それを実践することは正直難しいと思います。恐らく、丁寧な個別指導を行ってくれる予備校に通っていたのではないでしょうか。