2018年10月19日
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効果的な模試の復習方法とは

  • 2018年4月28日

質問


質問者
僕は国公立大学医学部を目指している高校3年生です。通っている高校のカリキュラムで既に大手予備校の模試を3回受けました。その他にも自分で申し込んで大手予備校の模試を1回受けました。その結果が返却されていますが、得点や偏差値を見た以外は全く活用できていません。これではもったいないと思うので、模試の効果的な復習方法を教えてください。

回答

まずは模試の効用についてお話しさせていただきます。本誌第7号でもお話しさせていただきましたが、模試には大きく以下の3つの効用があります。

【模試の効用】

  1. 自分の弱点を知ることができる。
  2. 本番の試験の雰囲気に慣れることができる。
  3. 最新の問題を入手することができる。

これら3つの詳しい説明は本誌第7号をご覧いただきたいのですが、模試の復習をするということは、これらの中の1番目と3番目の効用を生かすことに繋がります。そのため、模試の復習をしっかりとすることによって、自分の弱点を攻略することができ、さらに、次年度に出題される可能性のある最新の問題を先取りで学習することができます。
それでは本題の模試の効果的な復習方法について、5つのポイントをお話しさせていただきます。センター試験型の模試を想定してお読みください。

【模試の効果的な復習方法】

POINT1

模試を受けた日から少なくとも1週間以内にはすべて復習する。
模試を受けた日から何週間も経ってしまうと、その問題を解いた時に自分がどのようなことを考えたのかを忘れてしまいます。それでは模試の復習の効果が半減してしまいます。やはり、記憶が鮮明なうちに、自分の考え方が正しかったのか、間違っていたのかを検証する必要があります。

POINT2

不正解になった問題を解き直す。
問題を解き直してみて正解になった場合には、その問題の理解は十分であることになります。そして、自分がどこでケアレスミスをしてしまったのかを検証することによって、自分の癖を知り、それを改善していくことができます。また、問題を解き直してみても不正解になった場合には、その問題の理解は不十分であることになります。ここで「模試を受けて良かった」と考えてください。なぜなら、その問題が入試本番で出たら不合格になっていたかもしれないのに、それを事前に攻略することができるからです。もちろんここではしっかりと理解するまで学習してください。

POINT3

正解になった問題の解答・解説を読む。
模試というものは、非常に教育的にうまく作成されています。どういうことかと言うと、不正解選択肢の中に受験生として必要な知識が多く登場するように作成されています。例えば、英語の4択の問題で選択肢が次にとおりになっていたとしましょう。

  1. instead of(正解選択肢)
  2. without
  3. regardless of
  4. irrespective of

この場合には、問題作成者の意図は次のとおりだと推定できます。

  • instead ofとwithoutの使い分けを理解してほしい。
  • 受験生として必要な知識としてregardless ofとirrespective ofを学習してほしい。

模試の解答・解説は受験に必要な知識の宝庫だと考えてください。正解になった問題であっても、解答・解説をしっかりと読むことによって大切な知識を習得することができます。

POINT4

すべての問題について、正解選択肢がなぜ正解になるのか、そして、不正解選択肢がなぜ不正解になるのかを説明できるようになる。
皆さんはこのフレーズを色々な場所で何度となく聞いてきていることでしょう。学校の先生や塾・予備校の講師など、とにかくこのフレーズをよく口にします。それぐらいこのフレーズは大切な意味を持っているのです。「正解選択肢がなぜ正解になるのか、不正解選択肢がなぜ不正解になるのかを説明できる」ということは、もちろんその問題と周辺知識をしっかりと理解していることを意味します。とにかくこの状態を目指してください。しかしながら、これを継続的に実行できている受験生は本当に少ないのが現実です。残念なことに、数多くの受験生はこの状態に達する前に、「もうこの問題はバッチリだ」と早合点して、サッサと次の問題に移ってしまう傾向にあります。つまり、十分な理解を得ることなく、次の問題に移ってしまっているのです。これは大変もったいないことです。時間を費やして問題を解いたのであれば、「正解選択肢がなぜ正解になるのか、不正解選択肢がなぜ不正解になるのかを説明できる」までしっかりと理解し切ってもらいたいものです。そうすれば、不動の知識に近づくことができます。

POINT5

一度受験した模試は何度も復習する。
悲しいことに、一度習得した知識であっても時間が経つと、不安定なものになっていきます。これは仕方のないことです。しかし、これを放置してしまうと、せっかく受けた模試とそれまでの復習の苦労が水の泡になってしまいます。そうならないようにするために、定期的に復習する必要があります。なお、一度暗記したものを忘れないようにするための「知識のメンテナンス」の方法については、本誌第11号をご覧ください。きっと参考になると思います。

以上の5つのポイントを踏まえて、模試を効果的に復習してください。そうすれば、効率的に学力を伸ばすことができます!