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「親が医者だから」は志望理由になるか

  • 2018年4月28日

質問


質問者
都内の私立に通う高校3年生です。父親は開業医です。幼い頃から医者になるようにレールが引かれていて、特に抵抗感もなくきています。そのため、面接などで聞かれる「医師を志望する理由」に困っています。「親が医者だから」という理由以外は見つからないのですが、これじゃダメでしょうか?

回答

この質問もよく頂きます。意外に思われる方も多いかもしれませんが、親御さんが医師の場合、同じ悩みを持っている生徒さんは多いかもしれません。

医学部入試では、ご存じのとおりに、ほとんどすべての大学で面接が実施されます。面接が実施されれば、「医師を志望する理由」は最も問われやすい質問となります。また、最近の医学部入試では、面接を重視するという大きな流れがあります。やはり、「勉強だけができても、人としてNGなら、医師には不向きである」という考え方なのでしょう。となると、当然のことながら、しっかりとした「医師を志望する理由」を用意する必要があり、「親が医者だから」だけではダメということになります。

では、どのような「医師を志望する理由」を用意すれば良いのでしょうか?ここで面接官の心の動きを推測してみましょう。
1次試験の合格者300~400名の面接をすることになりました。「医師を志望する理由」は是非とも聞きたい大切な質問なので、受験生1人1人に投げかけます。すると、ほとんどの受験生は予備校などで対策をとってきているのか、似たような回答ばかりをしてきます。どの受験生も、どの受験生も、まさにコピー&ペーストです。そうなると、受験生1人1人の印象が残らないばかりか、うんざりしてしまうかもしれません。

 このような面接官の心の動きの中で、自分を印象付けるための「医師を志望する理由」を用意する必要があります。面接官をアッと驚かせるような奇想天外なことを言えば良いのでしょうか?いいえ、それも面接でやってはいけないことの1つです。ここでは、「面接官は大人の人だ」ということを忘れてはいけません。大人の人が別の人を慎重に選別する際には、ともすると手のひらから飛び出してしまうような奇想天外な人を選ばないものです。大人の人である面接官が慎重に受験生を選別する際にも、同様のことが言えます。
となると、面接で効果的に自分を印象付けるためには、「あなただけのオリジナリティのあるもの」そして「将来医師になる人物としての資質を感じさせるもの」を「医師を志望する理由」にすることが必要となります。

では、そのような「医師を志望する理由」をつくるには、どうすれば良いのでしょうか?
ご質問の方のように、親御さんが医師の方へのとっておきの方法をご紹介します。
まずは、医師である親御さんから仕事に関する様々な話を伺うことです。親御さんは医療の最前線で活躍されています。その中では、様々な苦労があることでしょう。また、多くの喜びもあり、やりがいに繋がっていることと思います。そのような生きた話を聞いてください。次に、医師である親御さんの日常を観察してください。患者さんが来れば、昼夜を問わず親身になって対応する姿。どんなに忙しくても他の医療スタッフと協力して難題を解決していく姿など。このような最も身近にいる医師としての先輩である親御さんからの様々な情報を手に入れると、自分の目指すべき医師像ができ上がっていきます。それと同時に「医師を志望する理由」もでき上がることになります。さらに、一度仕上げた「医師を志望する理由」は何度も何度も推敲してください。

そうすることによって、医師を志す自分の姿勢も磨き上げられていきます。